アメリカのETFへの投資を考えているんだけど、どんな種類があるの?
まだ投資を始めばかりなのだけど何を基準に選べばいいの?
こういった疑問にお答えします。
アメリカの株式市場は過去30年(1994/12/20 〜2024/12/20)で10倍以上成長している世界で一番パフォーマンスが高い市場です。
そのパフォーマンスの高さから世界からの投資が集まり、日本でもアメリカ株に投資する人が近年急増しています。投資を考える上で、アメリカ株式市場への投資はまず考えるべき選択肢です。
特にETFはリスクを抑えながらパフォーマンスを期待できるので初心者に人気です。
ただETFも数が多く、何を基準に選べば良いのか初心者にはわかりにくい、、
オルカン、S&P500とか聞くけど他のETFも知りたい、、
そもそも実はETFが何かわかっていない、投資して大丈夫なのかな、、
といった疑問も投資を始めたばかりの人からは多く聞きます。
ここでは投資歴6年、アメリカ株に2000万円以上投資している筆者が、アメリカの主要ETFを完全網羅。43銘柄を紹介します。
ETFとは何か、その選び方、ETFのタイプ別の解説、おすすめ名柄をご紹介していきます。
本記事を読むことでETFの大枠、自分に向いた銘柄がわかります。ちまたでETFを投資初心者よりもずっと理解が進みますので、是非内容を確認して投資に役立ててください。
*本記事は全て読むことで理解が圧倒的に進みますが、とりあえず本記事で紹介しているETFの一覧が早く知りたい!という人はこちらにジャンプください。
*本記事で紹介するすべての銘柄は買いを推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
シンガポールと東京二拠点サラリーマン投資家。運用額4,000万円、年間受取配当70万円。
2018年配当の存在すら知らない状況から投資スタート。その後、投資の重要性を知り備忘録としてブログにて発信開始、最高月間4万PV。
2021年Youtube開始、2022年に「シンガポールでのお金の増やし方」を出版(レビュー★4.5)。
シンガポールの日系最大級メディアSingalifeにて継続的に投資セミナーに登壇中。
*本記事のデータはYahooFinance, Blooomberg,より引用しております。銘柄情報は日々更新されるため最新情報はYahooFianceのサイトなどでご確認ください。
ETFとは
ETFとは
ETF(Exchange Traded Fund)は、証券取引所で株式のように取引される投資信託の一種です。
簡単に説明するとETFとは株などの個別銘柄の詰め合わせ商品のようなものです。
例えば通常はアップルやアマゾンの株をそれぞれ買う必要があるところをETFを買うことでアップルやアマゾンなど成長企業の株を一気にまとめて買うことができます。
ETFを買うことで一度にたくさんの株を少しずつ買うことができるわけです。
個別株への投資は銘柄選定が必要でリスクも高め、分散投資をしようと複数銘柄を買うにはそれなりの資金力が必要。その点、ETFは小さな資金でも多くの企業に分散投資ができるためリスクを抑えられる利点があります。
パフォーマンスがよいETFも多く、初心者はもちろん金融業界のプロも投資をしているのがETFです。
ETFのメリット:低コスト・高流動性・分散投資
低コスト
ETFの最大のメリットは、コストの低さです。通常投資信託には運用コストがかかりますが、ETFは一般的な投資信託に比べて運用コストが安く、手数料が低いのが魅力です。
高流動性
多くの投資信託は商品自体は証券取引所で取り扱われているわけではないため、売買にタイムラグが生じます。ETFは株式市場に上場しているため、通常の株と同じくリアルタイムに売買できます。
例えば市場が急変した際にでも流動性が高く、すぐに現金化できる点も初心者に安心です。
分散投資
個別株への投資はリスクが高いですが、ETFは複数の銘柄に分散投資できるため、リスクを抑える効果があります。そのため、個別株に比べてゆったりとして態度で投資が可能なため、初心者にも向いています。
ETFのデメリット:為替リスク・価格変動リスク
為替リスク
アメリカETFを購入する場合、円をドルに両替するため、為替相場の変動が利益に影響を与えます。アメリカドルが高くなっていく分にはよいですが、円高に進むと資金が目減りします。
価格変動リスク
投資をするにおいて価格変動リスクは必ず発生します。ETFは分散投資が効いておりリスクも分散されていますが、投資対象の市場全体やセクターの状況により価格が大きく動く可能性があるため、短期的な価格変動に注意が必要です。
ETFの詳しい説明は「【投資初心者向け解説】ETF、投資信託、インデックスファンドの違い( 図解付き!)」を参照ください。
アメリカETFが人気の理由
数あるETFの中でもアメリカのETFが人気な理由は大きく3つあります。
高いパフォーマンス
アメリカの株式市場は過去30年(1994/12/20 〜2024/12/20)で10倍以上ETFの最大のメリットは、コストの低さです。通常投資信託には運用コストがかかりますが、ETFは一般的な投資信託に比べて運用コストが安く、手数料が低いのが魅力です。
世界を牽引する企業群
アップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT) 、アマゾン(AMZN)、テスラ(TSLA) など、アメリカには世界を牽引する企業が数多く存在します。
世界の時価総額ランキングの上位20社中17社がアメリカ企業です。こういった世界的な企業に一括で投資できるのがアメリカETFの魅力です。
高配当銘柄
アメリカ市場には魅力的な高配当銘柄が数多く存在します。
例えば、タバコのマルボロなどで知られるアルトリア(MO)、フォード( F )、AT&T( T )などは有名は高配当銘柄です。他にもP&G, コカコーラといった日常から親みのある企業も高配当で株主還元意識が高い企業として知られています。
アメリカETFの7つの分類
アメリカETFを選ぶには、具体的にどういったETFがあるのかを知り、その中から一番自分の投資目的と合っている銘柄を選ぶ必要があります。
アメリカには2000以上のETFが存在し、そのうち日本で取り扱いしているETFはおよそ400銘柄ほど。この中から自分の目的にあった銘柄を選ぶために、まずETF全体を7つの分類で見ることをおすすめします。
各分類の詳細は後述しますが、それぞれ特徴やメリット、デメリットが異なりますので、内容を確認して自分の投資目的に合うものを選ぶことが重要です。
高い配当利回りを狙いたいのであれば、高配当型やセクター特化型、株以外のETFも選択肢としてあがります。
平均以上の高いパフォーマンスを出したいのであれば、市場平均型にいくら投資しても難しいでしょう。
類似ETFがあった際も「自分の投資目的により合っているのはどれか」という視点で選ぶと間違いが少ないです。
たまに「ETFは分散が効いているからほったらかしで大丈夫」と適当に選んで長期保有をする方がいますが、「ETF=長期保有に向いている」というわけではありません。自分の投資しているETFの特性を理解して投資をしたいところです。
ETFは株の詰め合わせですので、最低限実際にどういった株が詰め合わせになっているのか、過去のパフォーマンスはどうなのか、どういったリスクが考えられるのかは確認しておいた方が賢明です。
アメリカETFの選び方(初心者が押さえるべきポイント)
7つの分類を確認した上で、ETFを選ぶ際には以下の5つの観点を確認しましょう。
①自分の目的に沿った商品を選ぶ
投資で一番重要なのは何のために投資しているか目的を明確にすることです。
資産形成のための長期投資を目指すのか、それと定期的な配当収入を重視して日々の生活の足しにしたいのかで選ぶ商品が変わります。
多くの人が商品の人気や特徴から選びがちですが、自信の投資目的を確認した上でそれに見合う商品がどれになるかという順序で考えた方が間違いのない選択ができます。
②経費率(手数料)の重要性
ETFを選ぶ際に経費率を確認することが非常に重要です。
ETFは通常1%以下とかなり低めに抑えられていますが、中には1%を超える手数料のものもあります。
たかが1%と思うかもしれませんが、例えば高配当と言われる銘柄でも配当利回りは3%前後であることを考えると、投資の世界での1%はとても大きいです。
言わずもがな、手数料ができるだけ安い方がパフォーマンスを出しやすくなります。
③過去のパフォーマンス
選んだETFが今後儲かるかどうかは誰にもわかりませんが、過去のパフォーマンスは確認しておくことをおすすめします。
Yahoo Financeなどでティッカーを打ち込めば簡単にこれまでの価格推移を確認できます。過去のパフォーマンスを確認することでどれだけボラティリティ(価格変動の幅)があるのか、経済ショックへの耐性などを測ることができます。
④配当利回りと税金の仕組み
ETFの中には、配当を定期的に支払うものと支払わない銘柄が存在します。配当を重視したい人は配当利回りを確認しましょう。
また税金についても知っておきましょう。アメリカ株やアメリカETFの配当金からはまず米国で10%の税金が引かれ、その後残った金額から日本で20.315%の税金が引かれます。しかし、これは両国で税金をとられる「二重課税」になってしまうため、確定申告で「外国税額控除」を申請することで、外国で支払った税額を所得税や住民税から直接差し引くことができます。つまり、税金が戻ってきます。
NISAを利用した場合は日本の20.315%の税金はかかりませんが、米国での10%の税金は支払うことになります。この場合は日本での税金が発生していないので外国税額控除はできません。
⑤ポートフォリオのバランス
投資で重要なのは個々の銘柄選び以上にアセットアローケーションやポートフォリオの構成です。
アセットアロケーションとは株や債権などのどのくらいの比率で保有するかということ、ポートフォリオはそのアセットクラス例えば株をどんな銘柄で保有するかということです。
例えば株80%債権20%のアセットアロケーションを組んで、株のポートフォリオは50%ETFで50%個別株といった具合です。この比率考えていくことが重要です。
ETFを選ぶ際に自身のポートフォリオの何%くらい、どのような狙いで買うのかを考えておくと投資に軸ができます。
もし投資銘柄を選んだりポートフォリオを考えるのがめんどくさい、という人はロボプロという選択肢もあります。
あなたのリスク許容度に合わせて自動で選定、投資をしてくれるWealthNaviやAiが膨大な過去データを元に自動で選んでくれるROBOPRO FOLIO ROBO PROといった便利なサービスもありますのでチェックしてみてください。
2025年主要アメリカETF 45選 (特徴、配当、パフォーマンス)
それではここから7つの分類ごとにアメリカの主要ETFをご紹介します。
市場平均型ETF
まずはアメリカの市場全体に投資して市場平均のパフォーマンスに連動するようなETFです。
アメリカのETFで一番取引量が多い、王道のETFになります。
平均と聞いて面白みを感じない人もいるかもしれませんが、プロでも投資の主力として保有するほど優秀な商品群です。
長期保有にも向いているので投資に時間を割けない方にも向いています。
まず検討をしたいのがこちらのETFです。
VOO
アメリカのS&P500指数への連動を目指すETFです。
投資対象は米国大型500銘柄。S&P500連動のETFの中では一番コストが安く、これまでの継続的な実績もあり、人気の高い銘柄です。
IVV
内容はVOOとほぼ同じ。
米国の大型株で構成されるS&P500指数と同等の投資成果を目標としたETF。
SPY
内容はVOOとほぼ同じ。
S&P500に連動するETFとしてはアメリカで最も古く、時価総額もNo.1の人気ETFです。流動性が非常に高い世界最大規模のETFです。
VTI
大型銘柄に加えて中小クラスの銘柄も投資対象になっているのが特徴です。アメリカ市場全体にかけたい人には向いています。
VT
上3銘柄とは少し異なり、S&P500を含んだアメリカ株3,600銘柄への投資が行われています。
アメリカだけでなく、全世界株式指数との連動を目指しているETFです。
純粋にアメリカへの投資ではありませんが、人気が高いETFですのでご紹介します。
米国を含む全世界の先進国株式市場、新興国株式市場を投資対象としており、アメリカだけでは不安、世界全体に分散投資をしたいという人にはおすすめです。
市場平均型ETF一覧とチャート
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額 | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
VOO | バンガード S&P 500 ETF | S&P 500指数 | 約5,407億ドル | 0.03% | 約1.5% | 約500 |
SPY | SPDR S&P 500 ETF トラスト | S&P 500指数 | 約6,009億ドル | 0.09% | 約1.4% | 約500 |
IVV | iシェアーズ・コア S&P 500 ETF | S&P 500指数 | 約5,408億ドル | 0.03% | 約1.5% | 約500 |
VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF | 米国株式市場全体 | 約4,481億ドル | 0.03% | 約1.6% | 約4,000 |
VT | バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF | 世界株式市場全体 | 約4,126億ドル | 0.07% | 約2.0% | 約9,500 |
上のチャートは2020/1-2024/12の5年間の価格推移です。VT以外はすべて似たような動きをしているがわかります。
アメリカ株式市場は過去を振り返ると概ね右肩上がりです。.comバブル、リーマンショック、コロナショックなどこれまで何度もの経済危機をみごと乗り越えてきた力強さがあります。
VTはチャートで比べてしまうと見劣りしますが、今後も常にアメリカ優位が続くとは限りませんのでリスクヘッジの意味での投資妙味はあるかと思います。
高配当株ETF
高配当株ETFは高配当の株を集めたETFです。
通常3%くらいの配当利回りが期待できます。100万円を投資していれば3万円(税引き前)を毎年受け取れることになります。
投資をする方の中には値上がりの儲けより配当を好む人もいますので、そういった方にはリスク分散をしながら高い配当を得られる恰好の銘柄になります。
一般的に配当が高い株は株価の伸びが鈍いので株価のパフォーマンス自体は市場平均型を下回ることが多いです。
VYM
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスをベンチマークに大型株中心の構成です。
長期にわたり、安定的に分配金を得たい人に適しています。過去データでは高配当ETFの中では一番株価のパフォーマンスが高いです。
HDV
モーニングスター配当フォーカス指数をベンチマーク。
財務状態が健全で質の高い74銘柄で構成。対象銘柄が少なめなので、リスクの分散効果は限定的です。
SPYD
S&P500のうち、配当の高い上位80銘柄で構成される指数をベンチマークに運用。
不動産セクターの組み込みが比較的高いので景気が悪くなるとボラティリティがやや高くなりがち。高配当株ETFの中では一番配当利回りが高めです。
高配当ETF一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額 | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
SPYD | SPDR® ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF | S&P 500指数の高配当銘柄80社 | 約67.6億ドル | 0.07% | 約4.61% | 約80銘柄 |
HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | モーニングスター配当フォーカス指数 | 約102.0億ドル | 0.08% | 約3.76% | 約75銘柄 |
VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF | FTSE ハイディビデンド・イールド指数 | 約548.2億ドル | 0.06% | 約2.97% | 約557銘柄 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
VYMは配当が低めですが株価の推移がいいのがわかるかと思います。HDVとSPYDは近しい株価推移をしています。
どの銘柄も配当を出していることもありますが、VOOの株価と比べると見劣りします。
< その他高配当銘柄 >
高配当ETFには純粋な株以外の投資先もあります。
債券の利子収入、コールオプションのオプション料など利益の種類は異なりますが、とにかく配当のように持っているだけで3%やそれ以上のインカムゲンをたくさん得られる銘柄が欲しいという方はチェックしてみてください。
ここではよく知られるハイイールド債、優先株、カバードコールETFを紹介します。
総じて言えるのは、株価の推移があまり良くないということです。値上がりはそこまでしなくとも、毎年高い利回りを実現したい、日々の生活費の足しにしたいなどの方にはよいかもしれません。
ハイイールド債
ハイイールド債は高い利息をとって運用している債券です。
信用力の低めな国や企業にお金を貸すことで高い利子収入を得ます。投資対象は格付会社などで信用格付がBB(ダブルビー)以下の評価をされている債券になります。
債権投資について知りたい方は「初心者向向け:債権投資の初め方 基本と特徴と注意点」も参照ください。
HYG
米ドル建てハイイールド社債で構成される指数への連動を目指すETFです。
格付けBB以下の投資不適格銘柄も含むETFですが、5%近い高い配当が期待できます。
JNK
Bloomberg ハイイールド・ベリー・リキッド・ボンド指数への連動を目指すETF。
平均以上の流動性を有する米ドル建てのハイ・イールド社債への分散投資が可能です。
5%近い高い配当が期待できます。
LQD
米ドル建て投資適格社債で構成される指数への連動を目指すETF。
投資的確社債のためHYG、JNKよりは安全性が高く、配当は低いです。
ハイイールド債ETF一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額 | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
JNK | SPDR® ブルームバーグ・ハイイールド債券 ETF | 米国のハイイールド(ジャンク)債券 | 約82.4億ドル | 0.40% | 約6.53% | 約1,200銘柄 |
HYG | iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF | 米国のハイイールド(ジャンク)社債 | 約149億ドル | 0.49% | 約5.95% | 約1,200銘柄 |
LQD | iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF | 米国の投資適格社債 | 約3,200億ドル | 0.14% | 約3.00% | 約2,400銘柄 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
債権ですので、株に比べて値動きは安定しています。HYG、JNKは配当は高いですがここ数年はほぼ横ばいですね。
優先株ETF
優先株とは株の一種で、普通の株と比べて配当の支払いが優先される株式です。
通常の株より高配当ですが、株主総会での議決権はありません。性質としては株と債券の間のような恰好で企業が債務不履行(デフォルト)に陥った際に債権よりも法的弁済順位が普通社債よりも下位であるため一般的な社債と比べて高い利回りが期待されます。
今回紹介のPFFとPFFDはどちらも毎月配当を受け取ることができます。
PFF
優先株のETFといえばPFF。ICE上場優先証券とハイブリッド証券で構成された指数への連動を目指すETFです。
株価に期待はできませんが、配当は5%近い高い利回りが期待できます。
PFFD
PFFの後にできた優先株のETF。
PFFに比べて手数料が安いのがメリット。
ただ構成銘柄はPFFより少なく、流動性はPFFの方が高いです。
優先株ETF一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額 | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
PFF | iShares Preferred and Income Securities ETF | 米国の優先株およびハイブリッド証券 | 約130億ドル | 0.46% | 約5.5% | 約500銘柄 |
PFFD | Global X U.S. Preferred ETF | 米国の優先株式 | 約15億ドル | 0.23% | 約5.6% | 約200銘柄 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
PFF,PFFDともにここ数年株価は横ばいです。配当は5%ほどありますので、利回り5%狙いキャピタルゲインはいらないという言う人には投資対象となるかもしれません。
カバードコールETF
カバードコールとはオプション取引を利用した投資手法のひとつで、株を保有しながら、その株のコールオプションの売りポジションをとることを言います。
簡潔に説明が難しいのですが、株をある一定の金額で買える権利を売ることでオプション料を稼ぐ格好のETFになります。純粋な株価上昇とは違う力学で動いています。詳しくはこちらの説明をご覧ください。
指数に投資をすることになりますが、指数が右肩上がりであれば基本的には長期保有も可能です。
QYLD
Nasdaq指数の株を購入して、コールオプションを売却することで利益をあげ、配当を出すETFです。Nasdaqの推移が顕著で売買が活発であれば長期保有も可能です。
XLYD
S&P 500指数の株を購入して、コール・オプションを売却して利益をあげます。現状はNasdaqより取引量も小さくパフォーマンスは劣りますが、長期保有であればQYLDよりも安定感があるかもしれません。
カバードコール型ETFの一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額 | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|
QYLD | Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF | NASDAQ-100指数に連動するカバードコール戦略 | 約84.7億ドル | 0.60% | 約11.79% | 約100銘柄 |
XYLD | Global X S&P 500 Covered Call ETF | S&P 500指数に連動するカバードコール戦略 | 約29.5億ドル | 0.60% | 約10.54% | 約500銘柄 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
QYLD, XYLDともに過去数年株価は横ばいです。ただ配当は脅威の10%ですので、とにかく高い配当を得たい人にはよいかもしれません。しかしカバードコールは通常の株式投資でなくキャピタルゲインは放棄している投資法となりますので、このあたりのETFの設計については理解をしておく必要があります。
増配株
増配株は過去10年、20年と継続的に増配を続けている企業群です。
高配当株ETFに比べると配当利回りは低いですが、高配当よりも成長性が望める可能性もあるため人気が高い銘柄です。
VIG
過去10年間連続増配の株へ分散投資するETF。
ETF tracks the S&P US Dividend Growers指数への連動を目指す。中型、大型株への投資。REIT(不動産)の組み入れはなし。
SDY
過去20年間連続増配の株へ分散投資するETF。
S&P High Yield Dividend Aristocrats Indeへの連動を目指すETF。中型、大型株への投資。配当利回りの高い銘柄の比重が高くなるように構成されていためVIGよりも配当が高く、株価のパフォーマンスは低い。
増配株ETF一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額 | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
VIG | バンガード・米国増配株式ETF | 連続増配の米国大型株 | 約892億ドル | 0.06% | 約1.65% | 約289銘柄 |
SDY | SPDR® S&P® 配当貴族ETF | S&P高配当貴族指数に連動する米国株 | 約220億ドル | 0.35% | 約2.5% | 約112銘柄 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
VIGは株価と配当のバランスがよく、SDYは配当が高いこともあり株価は見劣りします。
グロース株ETF
株式投資にはグロース株とバリュー株という大きく2つの投資手法があります。
グロース株は成長している企業へ投資をして儲けをだす手法、バリュー株は割安になっている銘柄に投資して後々値が戻ってきたことにより儲けをだす手法です。
詳しくは「【初心者向け】バリュー株とグロース株はどっちがいい? 違いとメリット&デメリット」を参照ください。
グロース株へ分散投資するETFを4つ紹介します。
VUG
CRSP USラージキャップ・グロース・インデックスへの連動を目指すETFです。
インデックス構成銘柄に同比率で投資しています。
GAFAMやTeslaといった成長企業が入っています。セクターとしてはテクノロジーの比率が高いです。
SPYG
S&P 500グロース・インデックスとの連動を目指すETF。
VUGとほとんど狙いは同じですが、投資対象が500と多いので分散は聞いています。ただ規模としてはVUGの方が大きいです。
QQQ
グロース株のインデックスではないですが、ナスダック100指数への連動を目指すETFです。
組み入れ銘柄はGAFAをはじめ、新興企業も多く含まれておりIT関連の比重が大きいです。非常に有名なETFで取引量の多い銘柄です。近年は市場平均を大きく上回るパフォーマンスをだしてきました。
ARKK
一時期非常に話題になった破壊的イノベーションを起こす銘柄を集めたETFです。
QQQのようにベンチマークとなる指数に連動を目指すインデックス型でなく、市場平均を上回る成績を上げることを目指し積極的に売り買いをするアクティブファンドです。
グロース株ETFの一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額(億ドル) | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
VUG | バンガード・グロースETF | 米国の大型グロース株 | 約1,569 | 0.04% | 約0.52% | 約250 |
QQQ | インベスコQQQトラスト | NASDAQ-100指数 | 約2,000 | 0.20% | 約0.50% | 約100 |
SPYG | SPDR® ポートフォリオ S&P 500 グロースETF | S&P 500グロース指数 | 約160 | 0.04% | 約1.00% | 約240 |
ARKK | ARKイノベーションETF | 破壊的イノベーション企業 | 約80 | 0.75% | 0% | 約35 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
ARKK以外はすべてVOOを凌駕する過去5年チャート。分散投資をしながら、とにかくキャピタルゲインをもとめるのであればこのあたりの銘柄が適切です。
ARKKは2020年〜2021年の1年ほどで5倍ほどに上昇した過去もあり、その破壊力を見せつけています。
バリュー株ETF
割安になっている株に分散投資をするETFです。
世界一の投資家ウォーレンバフェットはバリュー投資家として有名です。
通常は財務諸表などを確認し個別株の現在の価値をはかり、割安だと思う銘柄へ投資する手法ですが、これを分散投資できるのがバリュー株ETFです。
VTV
CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックスへの連動を目指すETF。
投資対象は大型のバリュー株です。バリュー株は配当の高い企業が多いのも特徴です。
SPYV
S&P 500 Value Indexへの連動を目指すETF。VTVと同じ狙いのETFです。
VTVと比べると構成銘柄は多く分散がより聞いていいます。規模はVTVの1/10です。
バリュー株ETFの一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額 | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
VTV | バンガード・バリューETF | 米国大型バリュー株 | 約1,283億ドル | 0.04% | 約2.30% | 約350銘柄 |
SPYV | SPDR® ポートフォリオ S&P 500 バリューETF | S&P 500バリュー指数 | 約160億ドル | 0.04% | 約2.50% | 約400銘柄 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
バリュー株ETFは市場平均には届かないまでも株価の推移も悪くなく、配当が2.5%ほどあります。
VTVは時価総額も大きい人気ETFです。
セクター特化型ETF
アメリカ株は11のセクター(業界)に分かれています。これらのセクターに特化した銘柄に分散投資ができるETFがあります。
例えば生活必需品セクターであれば、P&G, コカ・コーラ、コストコ、フィリップモリスといった銘柄に分散投資することになります。
今後このセクターが伸びると思うけど、その中のどの企業が一番伸びるかはわからないという人には便利なETFです。
セクター特化型ETFの一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額(億ドル) | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
VDC | バンガード・米国生活必需品セクターETF | 米国の生活必需品セクター | 65.32 | 0.10% | 2.50% | 100 |
VHT | バンガード・米国ヘルスケアセクターETF | 米国のヘルスケアセクター | 81.73 | 0.10% | 1.20% | 400 |
VPU | バンガード・米国公益事業セクターETF | 米国の公益事業セクター | 65.33 | 0.10% | 3.06% | 65 |
VGT | バンガード・米国情報技術セクターETF | 米国の情報技術セクター | 817.29 | 0.10% | 0.58% | 350 |
VIS | バンガード・米国工業セクターETF | 米国の工業セクター | 50.00 | 0.10% | 1.50% | 350 |
VDE | バンガード・米国エネルギーセクターETF | 米国のエネルギーセクター | 65.32 | 0.10% | 3.50% | 100 |
VOX | バンガード・米国通信サービスセクターETF | 米国の通信サービスセクター | 30.00 | 0.10% | 1.20% | 110 |
VCR | バンガード・米国一般消費財セクターETF | 米国の一般消費財セクター | 40.00 | 0.10% | 1.00% | 300 |
VFH | バンガード・米国金融セクターETF | 米国の金融セクター | 120.00 | 0.10% | 2.00% | 400 |
VAW | バンガード・米国素材セクターETF | 米国の素材セクター | 20.00 | 0.10% | 1.80% | 120 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
チャートが少しみにくいかもしれませんが、パフォーマンスはVGT情報技術セクターがダントツです。
続いてVCR一般消費財·サービス·セクター、VIS工業セクターとなります。
一番成績が悪いのが+15%のVPU公共セクターです。
レバレッジ・インバース型
レバレッジ型とはS&P500などの指数の日々の変動率に、例えば3倍などをレバレッジを掛けて算出され指標に連動する運用をするETFです。
インバース型はその逆。レバレッジ型が株価があがれば儲かるのに対してインバース型は株価が下がることで倍率をかけた分儲かります。
毎日の変動率にレバレッジがかかりますので、長期的には元の指数からは乖離します。リスクも高い商品です。
SPXL
S&P500指数の運用実績の3倍の日次投資成果を目指すETFです。
S&P500が上昇すれば3倍儲かり、下がれば3倍損します。
SPXS
SPXLの逆です。S&P500のインバース型です。
S&P500が下がれば3倍儲かり、上がれば3倍損をします。
TECL
TECLはテクノロジー・セレクト・セクター指数の運用実績の3倍の投資成果を目指すETFです。
TQQQというナスダックの3倍レバレッジもありますが、日本では取り扱いがないので、こちらを紹介。
最近耳にするレバナスは、投資信託の「iFreeレバレッジ NASDAQ100」のように2倍のレバレッジがかかっている投資信託に投資をすえることを意味します。
TECLもナスダックに近い銘柄になりますので、広義の意味ではレバナスの一種ともいえます。
レバレッジ・インバース型
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額(億ドル) | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
SPXL | Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares | S&P 500指数の3倍の値動きを目指すレバレッジ型ETF | 約30億ドル | 0.95% | 0.00% | 500 |
SPXS | Direxion Daily S&P 500 Bear 3X Shares | S&P 500指数の3倍の逆の値動きを目指すレバレッジ型ETF | 約5億ドル | 0.95% | 0.00% | 500 |
TECL | Direxion Daily Technology Bull 3X Shares | テクノロジーセクターの3倍の値動きを目指すレバレッジ型ETF | 約20億ドル | 0.95% | 0.00% | 75 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
TECLの価格が激しく上下に変動しているのが見て取れます。レバレッジETFは日々の値動きの3倍をとりますので、長期でみるとこれだけボラティリティが高くなります。
夢がある一方、リスクが非常に高いので、長期保有はしないほうが賢明です。やばいと思ったらすぐに引かないと大損のリスクがあります。
株以外のETF
最後は株以外のETFをご紹介します。
債券ETF
債権は株と逆相関関係にある資産アセットとして有名です。値動きが安定していて守りの資産としても役立ちます。
株によるリスクを低減するためにポートフォリオの一部として組み込むのが一般的です。
債権には国にお金を貸して利子収入を得る国債と企業に貸し付ける社債があります。
AGG
ブルームバーグ米国総合債券インデックスへの連動を目指すETF。
アメリカの投資適格債券市場全体に投資をします。国債、政府関連債、社債等が投資対象です。
BND
AGGと内容は、ほとんど同じです。
組み込み銘柄も規模も手数料もほとんど同じなのでアメリカ債権全体に投資をしたいならAGGかBNDの好きな方へ投資で良いと思います。
LQD
米ドル建て投資適格社債で構成される指数への連動を目指すETF。
国債が入っていないため配当利回りがAGGやBNDより高いです。その分リスクは若干高くなります。
EDV
25年以上の残存期間のあるアメリカ国債を対象としたETF。非常に長期のデュレーションを持つ債券に注力しているのが特徴。
債券ではデュレーションが長いほど、金利変動に対する感度が高くなるため金利の下落局面では大きな価格上昇が期待できる。
債権ETFの一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 時価総額(億ドル) | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
AGG | iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF | 米国の投資適格債券市場全体 | 約1,000 | 0.04% | 約2.5% | 約7,000 |
BND | Vanguard Total Bond Market ETF | 米国の投資適格債券市場全体 | 約900 | 0.035% | 約2.4% | 約8,500 |
LQD | iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF | 米国の投資適格社債 | 約500 | 0.14% | 約3.0% | 約2,000 |
EDV | Vanguard Extended Duration Treasury ETF | 米国の超長期国債 | 約20 | 0.07% | 約2.8% | 約80 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
過去5年で価格はマイナス16%以下とパフォーマンスは悪いです。ただ価格は安定しており、経済ショックにも株ほどのインパクトはありません。高配当で長期的に安定した運用をしたい方には向いています。
金ETF
金は経済ショック、情勢不安、天変地異などの有事の際に頼りになる実物資産です。
株や債権といったペーパーアセットと異なり、実物があり希少性も高いため投資対象として人気です。
純金積立投資などをされている方もいるかもしれませんが、金のETFもあります。ETFであれば気軽に金投資が可能です。
GLD
金のETFの代表的銘柄。経費差引後の、金地金の価格との連動を目指すETFです。
GLDXGLDと同じ内容ですが、手数料がGLDXの方が安いです。その代わり規模はGLDの方が大きいです。
GDX
こちらは金そのものでなく、金を採掘している金鉱会社に分散投資をするETFです。NYSE Arca金鉱株指数との連動を目指すETF。金へ投資するよりボラティリティが高いので金投資でパフォーマンスを出したい人には向いています。
金ETFの一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額(億ドル) | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
GLD | SPDR® ゴールド・シェアーズ | 金現物 | 約749.5 | 0.40% | 0% | 1 |
GLDM | SPDR® ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト | 金現物 | 約23.2 | 0.18% | 0% | 1 |
GDX | VanEck ベクトル・ゴールド・マイナーズETF | 金鉱株 | 約120.0 | 0.51% | 約0.60% | 50 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
GLDもGDXもVOO株の動きとはあまり関連なく動いています。金は独自の動きを知られる資産クラスですので分散投資を観点で投資意義があります。
GDXはオペレーティングレバレッジが掛かる関係でボラティリティが高いETFとなります。
REITのETF
リートは不動産投資の一種です。
投資者から集めた資金で不動産へ投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益から配当をだします。利益の90%は配当に支払わなくてはいけないというルールがあるので、高い配当が望めます。
RWR
費用支払い前のDJ 米国選択REIT 指数への連動を目指すETFです。
3%を超える高配当が特徴です。
USRT
FTSE NAREIT/NAREIT Equity REITs Indexに連動する投資成果を目指すETF
RWRよりも配当利回りは少なめですが、手数料が安いです。
REITのETFの一覧
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 資産総額(億ドル) | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
RWR | SPDR® ダウ・ジョーンズ REIT ETF | 米国の不動産投資信託(REIT) | 約20.21 | 0.25% | 約3.20% | 約90 |
IYR | iシェアーズ 米国不動産 ETF | 米国の不動産関連株式およびREIT | 約36.50 | 0.42% | 約3.00% | 約85 |
2020/1〜2024/12の5年間チャートです。比較のためS&P500(青)を入れています。
株価はIYRの方がよいですが、REITにしては配当が低い印象ですね。
アメリカの不動産に手軽に投資をしたい方はチェックしてみてください。
2025年主要アメリカETF一覧 45銘柄
銘柄 | 名称 | 投資対象 | 時価総額(億ドル) | 経費率 | 配当利回り | 銘柄数 |
---|---|---|---|---|---|---|
VOO | Vanguard S&P 500 ETF | S&P 500指数 | 約5,000 | 0.03% | 約1.5% | 500 |
SPY | SPDR S&P 500 ETF Trust | S&P 500指数 | 約5,500 | 0.09% | 約1.4% | 500 |
IVV | iShares Core S&P 500 ETF | S&P 500指数 | 約4,800 | 0.03% | 約1.5% | 500 |
VTI | Vanguard Total Stock Market ETF | 米国株式市場全体 | 約2,500 | 0.03% | 約1.6% | 4,000 |
VT | Vanguard Total World Stock ETF | 世界株式市場全体 | 約1,000 | 0.07% | 約2.0% | 9,000 |
SPYD | SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF | 高配当米国株 | 約70 | 0.07% | 約4.5% | 80 |
HDV | iShares Core High Dividend ETF | 高配当米国株 | 約120 | 0.08% | 約4.0% | 75 |
VYM | Vanguard High Dividend Yield ETF | 高配当米国株 | 約500 | 0.06% | 約3.0% | 400 |
JNK | SPDR Bloomberg High Yield Bond ETF | ハイイールド債券 | 約100 | 0.40% | 約6.5% | 1,200 |
HYG | iShares iBoxx USD High Yield Corporate Bond ETF | ハイイールド社債 | 約150 | 0.49% | 約6.0% | 1,200 |
LQD | iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF | 投資適格社債 | 約500 | 0.14% | 約3.0% | 2,000 |
PFF | iShares Preferred and Income Securities ETF | 優先株 | 約150 | 0.46% | 約5.5% | 500 |
PFFD | Global X U.S. Preferred ETF | 優先株 | 約20 | 0.23% | 約5.6% | 200 |
QYLD | Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF | カバードコール | 約80 | 0.60% | 約11.0% | 100 |
XYLD | Global X S&P 500 Covered Call ETF | カバードコール | 約30 | 0.60% | 約10.0% | 500 |
VIG | Vanguard Dividend Appreciation ETF | 連続増配株 | 約600 | 0.06% | 約1.5% | 300 |
SDY | SPDR S&P Dividend ETF | 高配当株 | 約250 | 0.35% | 約2.5% | 120 |
VUG | Vanguard Growth ETF | 大型グロース株 | 約1,000 | 0.04% | 約0.5% | 250 |
QQQ | Invesco QQQ Trust | NASDAQ-100指数 | 約2,000 | 0.20% | 約0.5% | 100 |
ARKK | ARK Innovation ETF | 破壊的イノベーション企業 | 約100 | 0.75% | 0.0% | 35 |
SPYG | SPDR Portfolio S&P 500 Growth ETF | S&P 500グロース指数 | 約160 | 0.04% | 約1.0% | 240 |
VTV | Vanguard Value ETF | 大型バリュー株 | 約1,300 | 0.04% | 約2.3% | 350 |
SPYV | SPDR Portfolio S&P 500 Value ETF | S&P 500バリュー指数 | 約160 | 0.04% | 約2.5% | 400 |
VDC | Vanguard Consumer Staples ETF | 生活必需品セクター | 約100 | 0.10% | 約2.5% | 100 |
VHT | Vanguard Health Care ETF | ヘルスケアセクター | 約200 | 0.10% | 約1.2% | 400 |
VPU | Vanguard Utilities ETF | 公益事業セクター | 約50 | 0.10% | 約3.0% | 65 |
VGT | Vanguard Information Technology ETF | 情報技術セクター | 約1,500 | 0.10% | 約0.5% | 350 |
VIS | Vanguard Industrials ETF | 工業セクター | 約50 | 0.10% | 約1.5% | 350 |
VDE | Vanguard Energy ETF | エネルギーセクター | 約50 | 0.10% | 約3.5% | 100 |
VOX | Vanguard Communication Services ETF | 通信セクター | 約30 | 0.10% | 約1.2% | 110 |
VCR | Vanguard Consumer Discretionary ETF | 一般消費財セクター | 約40 | 0.10% | 約1.0% | 300 |
VFH | Vanguard Financials ETF | 金融セクター | 約120 | 0.10% | 約2.0% | 400 |
VAW | Vanguard Materials ETF | 素材セクター | 約20 | 0.10% | 約1.8% | 120 |
SPXL | Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares | レバレッジ型ETF | 約30 | 0.95% | 0.0% | 500 |
SPXS | Direxion Daily S&P 500 Bear 3X Shares | レバレッジ型ETF | 約10 | 0.95% | 0.0% | 500 |
TECL | Direxion Daily Technology Bull 3X Shares | レバレッジ型ETF | 約20 | 0.95% | 0.0% | 75 |
AGG | iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF | 投資適格債券市場全体 | 約1,000 | 0.04% | 約2.5% | 7,000 |
BND | Vanguard Total Bond Market ETF | 投資適格債券市場全体 | 約900 | 0.035% | 約2.4% | 8,500 |
EDV | Vanguard Extended Duration Treasury ETF | 超長期国債 | 約20 | 0.07% | 約2.8% | 80 |
GLD | SPDR Gold Shares | 金現物 | 約800 | 0.40% | 0.0% | 1 |
GLDM | SPDR Gold MiniShares Trust | 金現物 | 約20 | 0.18% | 0.0% | 1 |
GDX | VanEck Gold Miners ETF | 金鉱株 | 約120 | 0.51% | 約0.6% | 50 |
RWR | SPDR Dow Jones REIT ETF | 不動産投資信託(REIT) | 約20 | 0.25% | 約3.2% | 90 |
IYR | iShares U.S. Real Estate ETF | 不動産関連株式およびREIT | 約36 | 0.42% | 約3.0% | 85 |
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アメリカETF初心者におすすめのETF3選
ここまでご紹介した代表的な45銘柄から初心者におすすめなETFを3つご紹介します。どれも人気が高い有名な銘柄です。
VOO
一番おすすめはVOOです。市場平均のパフォーマンスを目指すETFです。
成績優秀、リスクも低く、長期積立投資に向いています。
アメリカ株式投資をするなら、まず検討したいおすすめNo.1です。
VYM
配当を狙いたい人はVYMがおすすめです。
VYMは高配当株を集めたETFです。配当利回りだけを考えると、他にもオプションはありますが、VYMは株価の推移もいいのである程度キャピタルゲインも狙えます。
トータルパフォーマンスがよいので気に入っています。
QQQ
成長株に投資をしたい人はQQQもおすすめ。Nasdaq全体に投資をすることで新興企業に分散投資できます。
懸念点はテクノロジー株の比重が大きいため、金利上昇局面では株価がさがる可能性があります。とはいえ、これまでVOO,VTIなどのパフォーマンスを完全に上回っていますので大きなリターンを求める人は検討の余地があると思います。
2025年注目のアメリカETF3選
2025年に特に注目のETFを3銘柄ご紹介します。
QQQ
Aiの発展によりテクノロジーセクターは引き続き株式市場を牽引すると見られます。
半導体に特化するのであれば、SOXXなどもありますので興味ある方はみてみてください。個人的にはテーマETFは難易度が高いと感じるためQQQあたりがバランスがよいと感じます。
VFH
トランプ政権になり金融の規制緩和が推進されますので、金融企業のビジネスを推進し評価があがることが考えられます。
FRBの金利引き下げも好材料、今後M&Aも活性化するとの予想ですので着実に価格が伸びるのではとのシナリオです。
VDE
エネルギーセクターもトランプ政権下で恩恵を受けやすいセクターです。
これまでの規制が緩和されること、Ai台頭によるデータセンター需要が伸びていることからエネルギーへの需要が派生することが予測されます。エネルギーセクターの銘柄は高配当銘柄も含まれるためキャピタルゲインとインカムゲインの両取りも期待できます。
筆者の実際のアメリカETFの運用成績
筆者も実際に今回紹介したアメリカETFで長期運用をしています。
2019年からVOO, QQQ, VYM、2021年からVTを不定期で積立しており、成績は以下の通りです。(2024年12月末現在の評価額と損益です)
本サイトでは筆者の運用成績を赤裸々に公開していますので、興味ある方は参考にしてみてください。(10年で投資資産5000万円を目指して投資を続けています)
アメリカETF投資を始める手順|初心者向けガイド
アメリカETFへの投資の始めるステップ
アメリカETFに投資を始めるには、証券口座を解説することが必要です。
ほとんどの証券口座はオンラインで簡単に開設できます。
- 証券会社の選定
アメリカ株やETFに対応している証券会社を選びます。手数料や取引ツールの使いやすさ、サポート体制などを比較し、自分に合った証券会社を選びましょう。 - 口座開設手続き
証券会社のウェブサイトから口座開設申し込みを行います。本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)が必要になるため、事前に準備しておきましょう。 - 入金・為替手続き
米国株を購入するためには、ドル建てでの資金が必要です。アメリカ株の取り扱いをしている証券会社の多くは自動的に為替手続きが行われるため、手数料のかかり方も確認することをおすすめします。 - ETFの購入
ETFを購入する際は、証券会社のオンライン取引システムを使用します。購入したいETFのティッカーシンボル(例: VOO、QQQ)を検索し、注文を出します。成行注文や指値注文など、希望の購入価格に応じた選択が可能です。
アメリカ株取引におすすめな証券口座
アメリカETFを購入するのにおすすめな信頼できる証券口座をご紹介します。
1. 楽天証券
初心者にも使いやすく、取引手数料が安い点が魅力です。
特に、楽天ポイントを使った投資が可能で、口座開設から投資までの手順も簡単です。多くのETFに対応しており、NISAにも対応。初心者でも取引がスムーズに行えます。
2. DMM.com 証券
多くのアメリカ株投資家に支持される証券口座。
理由はシンプルに手数料の安さ!取引手数料ゼロ、取引量の多い方にもおすすめです。
取り扱い銘柄は約900銘柄、主要銘柄、ETFはすべてカバーされています。Nisaにも対応しています。
3. フィリップ証券
シンガポールの大手証券会社。日本在住でも口座開設可能です。日本語サポートもあるので安心。
アメリカETFや海外投資に精通しており、マルチ通貨機能があり、換算レートもよいのでUSDなどの外貨での運用、両替に力を発揮します。外貨でそれなりの運用額になるなら検討したい講座です。
特に海外駐在などの可能性がある方は持っていて損のない証券口座です。証券口座は1つにする必要はありません。アクセスできる銘柄数が日本の証券会社とは桁違いなので興味がある方は一度試してみてもよいかもしれません。
まとめ|アメリカETF投資で資産形成を成功させる秘訣
長期投資の重要性
アメリカETF投資で成果を上げるには、長期的な視点を持つことが不可欠です。
市場の短期的な変動に一喜一憂せず、時間を味方に付けて投資を継続することで、複利効果を最大限に活用できます。
特に市場平均型ETFは、時間が経つにつれて安定したリターンを生む傾向があります。長期的な目標を設定し、それに向かってコツコツと資産形成を行うことが、成功への近道です。
ポートフォリオ全体でのバランスの取り方
成功する投資には、ポートフォリオ全体のバランスが欠かせません。
一つのETFに偏るのではなく、市場平均型、高配当型、セクター特化型など、異なる性質のETFを組み合わせることで、リスクを分散しながらリターンを最大化することができます。
また、経済状況や個人のライフステージに応じて、ポートフォリオを見直すことも重要です。定期的にリバランスを行い、目標とする資産配分を維持しましょう。
アメリカETFに関するQ&A
Q: ETFの分配金はどのように受け取れますか?
A: 分配金(配当)は証券口座に自動的に振り込まれます。再投資を行いたい場合は、証券会社の再投資サービスを活用すると便利です。
Q: NISA口座でアメリカETFに投資できますか?
A: はい、NISA口座を利用してアメリカETFに投資することが可能です。配当金にかかる税金を非課税にできるため、特に配当収益を重視する投資家に適しています。
Q: 初心者にとってアメリカETFは難しいですか?
A: いいえ、アメリカETFは初心者にとってむしろ分かりやすい投資方法です。分散投資ができ、コストが低い商品が多いため、長期投資の第一歩として最適です。わからない点があれば、証券会社のサポートを活用しましょう。
Q: 配当金は日本円で受け取れますか?
A: はい、通常は日本円で受け取れます。ただし、ドル建ての配当をそのまま受け取ることも可能で、為替手数料を抑えたい場合に有効です。証券会社の設定を確認して、自分に合った方法を選んでください。
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