【まとめ】株を売るタイミング8選 〜 売却ルールと注意点 〜

株・投資の勉強

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  • 株を売るタイミングが知りたい
  • 20%くらい利益がでてるんだけど売った方がいいのかなぁ
  • 持っている株がマイナスに転じたけど、損切っていつしたらいいんだろう?
  • 長期投資を目的に買ったのだけど最終的にどんな時に売ればいいの?

ここでは、こんな悩みを解決する方法をご紹介します。

売るタイミングが早すぎてもっと利益がでた株を手放してしまった、、
売るタイミングが遅すぎて含み損を抱えたまま塩漬け、、

株は買うよりも売る方が100倍難しいです。

株を買うときは熟考するのに、売るタイミングはテキトーという場合も多く、その結果うまく利益をだせていないという人も少なくありません。

株をいつ売るかの指針が何もないと、不安な思いで日々株価をみながら何もできないという事態にも陥りかねません。

株を売る絶対的に正しいタイミングはありませんが、売りのルールを設けておくことはパフォーマンスの向上にも、精神衛生上もメリットがあります

ここでは株を売るタイミングとして参考になる、株を売るタイミングを8つ紹介します。

是非参考にしていただき自分なりの売却ルールを定め、これからの投資に役立ててみてください。

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株を売る際の留意点

株を売るタイミングを紹介する前に売るタイミングを考える上で気に留めておきたいポイントを2つ解説します。

①長期投資か短期投資か

大前提として投資をする姿勢が長期投資か短期投資かで株を売る姿勢は異なります


短期投資の場合は売買のスパンが短く、どちらかというと株価の振り幅が大きい銘柄への投資となります。売買のタイミングは非常にシビアにみていくことが求められます。

長期投資の場合は株価の動きが比較的安定している銘柄への投資となりがちですので、ゆったりと保有する態度になります。自分の思い違いがない場合はずっと保有して売らないという手法がとられます。

どちらにしても売るべき時は売る必要がありますが、自分がその銘柄を短期投資で取引するのか、長期で保有を考えているのかは購入の際に意識をしておく必要があります。

たまに短期投資で購入した銘柄を途中から長期投資へ切り替える人もいますが、
これは塩漬け銘柄を増やす結果になりかねないので最初の投資前提は変えないほうが賢明です。

>>「長期投資、中期投資、短期投資 どれがいいの?それぞれのメリットとデメリットを解説」

②すこしづつ売却

株を売るタイミングに自信がない場合は部分的に売るのも効果的です。

例えば−5%で20%ほど売り、-10%で半分、-20%さがったら全部売るなどと段階的に売却ポイントを設けることで20%下がってすべて売却するよちも損失は減りますし、損切への抵抗も少なくすみます。

利確の場合も利益の取りこぼしをある程度限定できます。

株を売るタイミング8選

それでは、株を売るタイミングを8つ紹介していきます。

①購入時のシナリオが崩れた時

株を買った際のシナリオが崩れた時、買った時の理由がなくなった場合は売りです。

買った際には、将来性、経済の堀PERなどのファンダメンタルズ、チャートなど何かしらの理由を元に買っていると思います。その買った際のシナリオが崩れた、見込み違いだったことが判明した際は一度売った方が賢明です。

例えば大きなマーケットシェアをもっていることに魅力を感じて買ったのに、後発の競合にシェアを奪われ始めた。利益の源泉となっている特許が切れた。成長が鈍化してきた。経営陣が入れ替わり新しい経営陣の手腕に疑問がでてきた。

など自分の買った理由が崩れたとき、自分の想定以上に業績や株価が伸びない場合は売りましょう。


また投資したくなったら仕切り直せばよいだけです。

ただ、経験上なぜか一度うまくいかない株とはその後もうまく行かないケースが多いです。

>>「 経済的な堀 」とは? 企業の強みを見抜いて、株式投資の銘柄選定に役立てよう

>>【初心者向け】株式投資ファンダメンタルズとテクニカル(チャート)分析の違いとそれぞれのメリット、デメリット

②決算の結果

決算の振るわない株は売りです。

企業は四半期ごとに決算を発表します。この決算の数字は投資家の投資判断に大きく影響します。
重要なのは売り上げや利益の成長以上にコンセンサス予想を上回ることです。

例えば、売上が昨年比20%伸びていてもアナリストのコンセンサス予想が25%の伸びを期待していれば、それは市場の期待を5%裏切ったということでマイナス要因です。

株価が上昇するのは市場の期待を上回ったポジティブサプライズが出た時です。

よい決算とは下記すべてを満たす決算です。(有名なアメリカ株の投資家、広瀬隆雄さんの定義を引用しています)

良い決算の定義
  • EPSがコンセンサス予想を上回っている
  • 売上高がコンセンサス予想を上回っている
  • ガイダンスが今後の予想を上回っている

    *上記3つの1つでも取りこぼしがあれば悪い決算

特に若くて勢いのある企業ほどシビアに決算をみたほうがよいです。1回でも悪い決算をだしたら売却。

高配当銘柄のような業績がそれなりに安定していたり、これまでの決算が長年よいもので信頼をされていれば1回のミスはよいかもしれませんが、2回連続で決算をミスしたら売りです。


広瀬隆雄さんは書籍もだされています。ご興味ある方は手にとって見てください。

③損1:利益3の割合で売る

アメリカを代表する投資家ウィリアム・オニールが提唱する売買ルールで、損と利益を1:3の割合で設定します。

具体的には下記となります。

オニールの売りタイミング

①プラス20~25%で一度利確する
②マイナス7~8%で損切りする
③1〜3週間で20%も上昇する株は最低8週間持ち続ける

(弱気相場ではプラス10%で利確、マイナス3%で損切りもあり)

特に重要なのはマイナス8%になったら損切をすることです。
これによってダメージを最小限に抑えます。

オニールの投資スタイルは成長株に順張りで投資をするスタイルです。
CAN-SLIMという成長株をみつける手法を考案し世界中の投資家が参考にしています。
興味のある方は書籍「オニールの成長株発掘法」を読んでみてください。
株式投資の名著です。

④株価があがりすぎ

株価があがりすぎと判断した際に売って利確します。

株が上がりすぎと判断するのも簡単ではないですが、例えば下記のようなケースが考えられます。

株が高すぎると判断できる材料
  • 自分の想定した株価よりも著しく高い
  • 特に株が上がる材料がないのに上がっている時
  • 移動平均線から著しく乖離
  • PERが高い

株が高すぎると判断する指標はいくつかあります。

理論株価など自分で想定の株価があれば一つの指標になります。

PERは30倍であれば今後企業の利益が2倍、50倍であれば3倍になることを織り込んでいることになります。PERが高い際は売りを考える一つの指標になります。

移動平均線からの乖離が大きくなると今が天井でありこれから下がる可能性もあります。


どれか一つの指標で判断することは難しいですが、株があがりすぎていると感じたらそこが天井の可能性もありますので、売却を考えてもよいかもしれません。

⑤移動平均線を明確に割り込む

5日移動平均線や25日移動平均線を鋭く割り込んだ際も売りのサインと捉えることができます。

5日、25日、50日などどの期間の移動平均線を使うかは人によります。

鋭い割り込み(大陰線)は、それまで保有していた投資家がいっせいに売りに転じたことを表していて一気に下降トレンド入りする可能性があります

急落する前に早めに売却することでリスクをヘッジできます。

>>【初心者向け】移動平均線の見方、使い方

⑥ポートフォリオのバランスをとる

ポートフォリオのリバランスを行うことで高値の銘柄を売ります。


例えば債権50%株50%となっている場合。

株が好調の場合は株価があがるので株の比率が60%, 70%とふえていきます。
この場合にポートフォリオの増えた株を売って、債権を買い増すことで当初の50%、50%の比率にしようリバランスといいます。

リバランスをするこで常に自分の許容できるリスク内で投資ができます

>>初心者向け:資産運用、投資ポートフォリオのつくり方 (参考例あり)

⑦もっといい投資対象が見つかった時

今の投資対象よりも魅力的な投資先が見つかった場合も売却のタイミングとなりえます。

投資のトレンドは常に動いています。
買った当時は勢いのある株もその後状況が変わるかもしれません。

またもう少し大きな視点アセットクラス単位でみると、今年は株のパフォーマンスがよくても来年は金のパフォーマンスがよいかもしれません。毎年一番成績のよいアセットクラスは変動しています。

もし今の投資先よりもよい投資先が見つかったら、今の銘柄を売却して新しい投資先に資金を投入した方が効率がよいです。

パフォーマンスを目指すのであれば常に次に一番儲かる投資先を探すアンテナを張っておくことが重要です。

手持ちの銘柄をみて、改めて今でもその銘柄を買うか?と自身に問いかけてみるのもよいかもしれません。

⑧資産を取り崩すとき

言うまでもないですが住宅購入や子供の学費などのライフイベントなどで、まとまったお金が必要で
手持ち現金で足りない場合は売却することになります。

また、投資である一定の額まで資産を築いた後、その後の生活資金などのために資産を取り崩しを行う際も持っている株を売却していくことになります

例えばアメリカでは4%ルールという取り崩しのルールが有名です。

これはリタイヤ後の取り崩しに使える手法で、手持ちの株を毎年4%取り崩してくと高い確率で資産は減らないということがわかっています。
アメリカ株の年率は過去30年間でおよそ7%ということが前提となっています。

もし取り崩しを考えるのであれば自身の投資利回りを下回る%で取り崩しをすると、資産を長持ちさせることができます。

長期投資後の資産取り崩しについては「長期投資の出口戦略(積み上げた資産、保有株は最終的にどうやって売っていくか)」も参照ください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は株を売るタイミングについて8つヒントとなる考え方をご紹介しました。

株のベストな売り時は誰にもわかりませんが、自分の中で納得のいくルールを設け、仮にそれで失敗したら再度考え、よりよいルールをつくっていくことで自分に最適な売却タイミングができてくると思います。

売買になれるには少額売買を繰り返してみるというのもおすすめです。
経験の回数と思考の回数がパフォーマンスの向上に寄与します。

それでは、また👋

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