PERここでは株式投資初心者向けにPERの意味と使い方を解説をしていきます。
・PERって何?
・実際投資をするにあたりどう使えるの?
という疑問に答えていきます。
PER とは ?
PERは Price Earning Ratio の略語です。
日本語で「株価収益率」となります。
Price=株価とEarning=利益のRatio=比率との意味です。
ここでの利益は「税引後当期利益」のことを指します。
利益にはいくつか種類がありますが、「税引後当期利益」とは原価、販売費、営業外収益、法人税等企業活動において発生した全ての費用差し引いた後最終的な利益です。純利益ともいわれます。
PERの計算式は下記のとおりです。
PER = 株価 / EPS ( 一株当たりの利益)
株価を一株当たりの利益で割った数値がPERです。
PERは現在の株価が一株あたりの利益の何倍か?ということです。
・PERが大きくなるのは株価が上がった時とEPSが下がった時
・PERが小さくなるのは株価が下がった時とEPSがあがった時
となります。
例えば株価が1000円EPSが50円という企業のPERは20倍となります。
1000 / 50 = 20
PERの考えた方
PERは株の割安感を把握できる指標です。
まずは市場の平均値と比べることでざっくりその株の割高感を掴むことができます。
PERの世界平均値は約16倍、日本株は約14倍、アメリカ株は約20倍です。
市場平均PERと比べてPERが大きければ割高です。小さければ割安となります。
この比べる平均値を市場全体だけでなくその銘柄の業界平均PERや類似企業のPERと比較をすることも有効です。是非色々な企業のPERを比べてみてみてください。
PERは低い方が基本的には割安でお買い得なのですが、
PERは小さければ小さいほど割安で良いという単純な話しではありません。
「PERが低くてお買い得!」と思っても
実はただ人気がなくて誰も買わないから株価が低くPERも低いかもしれません。
逆に「PERが高くてこれは割高!」と買わなかった株が
その後もどんどん株価が上昇することがあります。
PERはその企業への期待の表れでもあるので市場の期待が高いとPERは50でも70でも株価は上昇します。成長企業の株は通常PERが高いです。Amazonは既に大きな株価上昇は終えましたがそれでも現在のPER 77です。
PERはあくまで企業の純利と株価の関係性を表している数値ですので、この数値を高いと感じるか低いと捉えるかは投資家の考え方によります。
盲目的にPERだけをみて投資判断はできませんが、株価の評価をする際の貴重な指標になります。
是非活用してみてください。
GAFAのPER比較
最後に実際にGAFAの現在のPERをちょっと拾ってみましたのでご紹介します。
Alphabet (google ) : 28
Apple : 22
Facebook : 32
Amazon : 77
現在時点では市場はGAFA4社の中ならAmazonへの期待度が高いようですね。既にGAFAは株価上昇を終えて株価も落ち着いているといった感じでしょうか。

株式投資を始めるとまず目にするのがPERかもしれません。
色々な企業のPERを確認してみて肌感覚を身につけよう!
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