分散投資は意味ない?デメリット、集中投資と比較、最適な銘柄数は? 

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投資初心者
投資初心者

・分散投資は意味ない、儲からないって聞いたのだけど本当なの?

・できるだけ銘柄を絞って投資した方が効率がいいの?


・分散投資ってどのくらいの銘柄にするのが効果的なの?

こんな質問に答えていきます。

分散投資は意味ない?

初めに結論ですが、「分散投資は意味ない?」という質問への回答は下記になります。

  • 分散投資に意味があるかどうかは、投資スタイルによる
  • 分散投資はリスクを抑えて長期運用をしたい人にとっては大きな意味がある。
  • 分散投資はリスクをとって大きく儲けたい人にはあまり意味がない。
  • 分散投資をする場合は適切なポートフォリオを組む必要がある
  • 分散投資において、投資先(銘柄)は多すぎても意味がない。


それでは、それぞれ詳しく解説していきます。

分散投資は意味がない?といわれる理由

投資において分散投資は通常非常に重要な考え方として紹介されますが、中には「分散投資は意味がない」と主張する人もいます。

これは「分散投資をしていては儲からない」「いつまでたっても資産が増えない」という理由からです。

例えば銘柄Aという企業の株に100%投資をしていて株価が50%上がれば資産は1.5倍になります。しかし5つ銘柄に分散投資していて、銘柄Aを20%しか持っていなければ50%あがっても資産は+10%のみです。

保有している銘柄すべてが上がるということは起こりませんので分散投資はそもそも儲けが小さいということです。

たしかに、この主張はそのとおりで、投資で大きく儲けるには分散投資よりも集中投資が向いています。

では分散投資に意味がないかというと、そういうわけでもありません。

まずは分散投資について簡単におさらいをしておきます。

分散投資とは?

分散投資の主たる目的はリスクの分散です。

投資において自身がコントロールできるのはリスクと損のみです。

特に投資初心者は「いくら儲かるか」にフォーカスしがちですが、儲けはあくまで結果で、重要なのは「いくらまで損を受け入れられるか」を認識しておくことです。

そのため、投資においては自分の目的にあった、リスク許容範囲内の取引を行うことが非常に重要です。

そしてリスクをコントロールするためのひ1つの手段が分散投資です。

分散投資の手法は大きく2つ。

「銘柄の分散」「時間の分散」です。

*細かくわけると4つの分散ポイントが存在しますが、ここでは割愛します。
詳しくは「初心者向け:分散投資のやり方、コツ 〜4つの軸から考えよう〜」を参照ください。

「銘柄の分散」

分散投資においては異なる値動きをする銘柄を複数組み入れることが通常です。

例えば株100%でなく、株とは逆相関の関係にある債権を組み込み株50%, 債権50%にする。異なる国やセクター(IT、ヘルスケア、金融など)の銘柄に分散するなど。

分散の手法は様々ですが、1つの銘柄が暴落したときにすべての銘柄が同様に暴落して大きな損失とならないように異なる性格の銘柄を組み込みまことでリスクを軽減します。

ですので、似たような値動きをする銘柄に複数分散投資をしていても意味はありません。

ちなみにETFは1つの銘柄で数百、数千の銘柄に分散投資がされている商品です。

ETFが好まれる一つの要因は、1つの銘柄を買うことで分散投資が簡単にできてリスクヘッジができることです。

「時間の分散」

時間の分散もリスク分散になります。

投資対象の価格は常に動いています。
この場合1度にすべて購入するよりも何回かに分けて購入したほうがリスクが下がります。

特に推奨されるのは積立投資です。

ドルコスト平均法とも呼ばれますが、一定の金額を定期的に投資することで、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなります。これによって大きく損をする可能性を減らし、標準的な価格で購入することが期待できます。

このように銘柄と時間の分散を行い、リスクをコントロールするのが分散投資の基本となります。

次に分散投資と集中投資のそれぞれのメリットをみていきます。

分散投資と集中投資

分散投資のメリット・デメリット

分散投資のメリット
  • リスク分散できる
  • リスクを管理しやすい
分散投資のデメリット
  • 短中期で大きな利益は望めない
  • 銘柄が多いと管理が大変

分散投資のメリットはリスクをコントロールできる点です。

複数の銘柄に投資することでリスクヘッジができますし、それらの銘柄の割合を変えることでリスクもコントールしやすいです。

例えばリターンを望みたいなら株80%債権20%にする。リスクを減らしたいなら株20%債権か現金80%など。


デメリットは大きな利益が狙いにくいこと銘柄が多いと管理が大変ということ。

分散投資はリスクを分散できると同時にリターンも分散してしまいます。値動きの異なる銘柄で構成しているので、保有している銘柄すべてが上がるということはありませんので、1年で何倍にもなるということは起こりにくいです。

また銘柄が多すぎるとそれぞれの銘柄の管理も大変です。よくわからない銘柄に投資しているという事態に陥る可能性もあります。

集中投資のメリット・デメリット

集中投資のメリット
  • うまくいくと短期でも大きく儲けることが可能
  • 銘柄分析に時間をかけ熟知すれば勝率があがる可能性がある
集中投資のデメリット
  • リスクが高く大きく損をする可能性がある
  • 研究、勉強を怠るとただの博打

集中投資のメリットは大きく儲かる可能性があることです。

集中投資は3〜5銘柄ほどへ投資になります。

それぞれへの投入金額が大きくなりますので、当たれば分散投資の数倍の利益がでます。逆に損が出る際は大ダメージを受けます。

分散投資の場合は市場全体を意識しますが、集中投資の場合は投資対象の深い理解が必要です。

その銘柄の収益性や財務状況、競合などの周辺環境、業界の未来、経営陣、経済的な堀。様々な角度から銘柄を研究し、これだと思う銘柄にここだというタイミングで投資を行います。

銘柄への理解は分散投資よりも深いため勝率が高くなる傾向にあります。

分散投資が意味があるかは投資スタイルによる


ここまで見てきたように、分散投資は絶対の正解ではありません。

また分散投資と一言にいってもどの程度、どういった銘柄に分散するかでリスク分散の度合いは変わってきます。

投資する人の投資スタイルによって最適解は異なります。

投資スタイルは様々ありますが、大きく分けると2つ。

集中投資

選りすぐりの銘柄に資金を集中投資をして、大きく稼ぐ

銘柄分析やマーケット動向に目をくばり投資の技術をあげて勝率をあげることを目指します。素人には難しく投資経験のある人やプロの投資家はこのタイプ。

集中投資をする人にとっては分散投資は自分の利益をへらすだけなので意味がありません。


投資の神様ウォーレン・バフェットは「分散投資は、リスクヘッジではなく「無知に対するヘッジ」だとコメントしています。

分散投資

リスクをできるだけ軽減して損をせずに長期積立で稼

バランス良く様々な銘柄に投資をすることでリスク軽減を図ります。短期間で儲けはでませんが 長期的にコツコツと積み立てることで、複利の力も利用し少しずつ利益を伸ばす。

誰がやっても再現性の高い方法です。

この場合はしっかりと意味のある分散投資をしておくこが非常に重要です。

このようにどのような投資スタイルで投資をするかによって分散投資は意味があるものにも、ないものにもなります。

最後に分散投資における最適な銘柄数と選び方について説明します。

過度な分散投資は意味がない!最適な銘柄数は?

分散投資をする場合でも、分散は多ければ多いほどよいというわけではありません。

過度な分散投資は意味がありません。

これは株価が30%下落したときの保有株数別の影響を示した表です。

1銘柄のみ保有していれば30%のダメージ、2銘柄なら15%、3銘柄なら10%と分散投資によってダメージが軽減できているのがわかると思います。

ただ10銘柄以降はあまり効果が変わりません。10銘柄での影響は3%、20銘柄では1.5%です。

ですので分散投資、リスク軽減の意味では20銘柄以上持つことにあまり意味はありません

リスク軽減だけでなくリターンの観点からも同じ事がいえます。

銘柄が増えれば増えるほど特定の銘柄が儲かってもその影響はとても小さくなります。

・分散投資が効く最適な銘柄数は10〜20銘柄
・分散でリスク軽減効果が大きいのは10銘柄くらい
・20銘柄以上の銘柄への投資は分散投資の意味では意味がない

分散投資において銘柄をどう選ぶか

分散投資の考え方は様々ありますが、代表的な考え方を紹介します。

ETF

一番簡単でパフォーマンスも安定しやすいのがETFやインデックスファンドの購入です。

インデックスファンドとは株の詰め合わせセットのようなものです。

これさえ購入してしまえば広く数百、数千社という株を一気に買えます。
分散も十分ですし、考えることが少ないので楽ちんです。

個別銘柄に分散投資 

個別銘柄を10~20選ぶ場合はセクターやグロース、バリューなど性質の異なる株を組み合わせるのが基本です。

アメリカ株には11のセクターがあり、それぞれ特性があります。

ロボアドバイザーという選択肢

もし銘柄選定や分散投資を誰かにお願いしたい。自分では決められない。

という方はロボアドバイザーを検討するのもありです。

ロボアドバイザーはあなたに代わって銘柄選定、買付、リバランスをすべて全自動でやってくれます。

ロボアドは何社かありますが、多くはサービスを始める前にいくつか簡単な質問に答えることであなたに最適なポートフォリオを確かな金融理論を元に作ってくれます。

手数料は1%かかりますが、口座にお金を入金するだけで適切な分散投資もしてくれるので気になる方は「【2021年】おすすめロボアドバイザー5社、完全比較!!〜自分に合ったロボアドを選ぼう〜」もチェックしてみてください。

中でもおすすめはロボアドNo.1のWealthNaviかAiでの運用で高いパフォーマンスをめざすROBOPRO です。

FOLIO ROBO PRO

まとめ

分散投資は投資の基本のような書かれ方がよくされますが、分散投資にもデメリットはあります。人によっては意味のないものになります。

重要なのは自分がどのスタイルでどのくらいの金額をどの程度リスクをとって投資しているかを認識することです。もしリスクを取りすぎているようであったら分散投資も一つの手段として有効な手となります。

もし個別銘柄投資に興味があるのであれば、少ない額で勉強しながら行うのが良いかと思います。個別株への投資の際はどんどん銘柄が増えると情報収集も大変です。銘柄の増え過ぎには注意したいですね。

投資初心者の方はインデックスファンドからはじめてみることをおすすめします。

もし投資にできるだけ手間をかけたくない方はロボアドバイザーもよいかもしれません。投資は重要ですが、ちゃんとやると時間も手間もかかります。この手間をアウトソースするのも賢い手段かもしれません。

分散投資をするにしても、しないにしても、あなたの投資目的や投資スタイルにあった方法でお金を増やすことができ、今よりもっと豊かな未来となることを願っています。

それでは、また。

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