高配当株への投資に興味があるんだけど
どんな銘柄があるのかな?
アメリカ株がやっぱりいいの?
アメリカ株には長期にわたり増配している銘柄が多くあります
業績も安定しており長期投資にもおすすめです。
ここではアメリカの増配銘柄14銘柄を紹介しますね。
高配当銘柄は株価推移に関係なく、保有中に配当による一定のインカムゲインが望めるので人気の高い投資先です。
特に高配当を狙うのであればアメリカ株がおすすめです。
アメリカには日本にはない50年を超える増配株がいくつも存在します。
私は実際800万ほどをアメリカ株で運用、今回紹介の株の一部を保有しています。
私の保有株、実績はこちら。
ただ高配当銘柄への投資は株価の推移が悪かったり、減配のリスクもあるので投資には注意が必要です。
ここではアメリカ高配当株投資のメリット、デメリットと長く増配を続けている高配当銘柄を14銘柄ご紹介します。
アメリカ高配当連続増配株への投資メリット、デメリット
アメリカ高配当増配株へ投資するメリット
・連続増配株=長期的に安定的に利益が増えている優良企業への投資
・株数を減らさずに利確ができる
・銘柄によってはキャピタルゲインも狙える
アメリカ高配当連続増配株へのメリットは比較的安定的な収益をえられることです。
日本ではアメリカ株ほど長い期間増配を続けている銘柄はありません。
長くても花王の29年ですが、アメリカには50年以上の増配を続けている企業がいくつもあります。
つい先日もJTの減配が大きなニュースになりました。これまで18年連続で増配してきましたが残念ながら減配です。元来利益率の高く一定の需要が見込めるとされてきた銘柄でも長年ずっと増配を続けるのは至難の業なのです。
配当の源泉は利益です。
長期的に増配を続けられるということはそれだけ長期的に利益を伸ばし続けている証。
アメリカにはこういった長期的に成長を続けている優秀な企業が多いのです。
またアメリカの高配当銘柄の中には株価も市場平均を上回る銘柄もあり、
インカムゲインのみならずキャピタルゲイン狙える銘柄があります。
高配当株の旨味は高い配当。
配当がない銘柄ですと利確の為には株を売る必要がありますが配当株は株数をへらすことなく利確できます。
保有しているだけで収入を得られるのが高配当株の最大のメリットです。
特に資産額の大きい人にとって魅力が増すのが高配当株です。
長期増配銘柄は今後も配当が増えることが予測されるので、インカムゲインを計算することもできある程度計画的に資産運用が可能です。
アメリカ高配当増配株へ投資するデメリット
・個別銘柄への投資はリスクが高い
・減配のリスクが全くないわけではない
・配当は高くても株価があがりにくい銘柄もある
いくら連続増配株が歴史の長い優秀な企業とはいえ、一企業には変わりありません。
ダメになるときはダメになります。
これは何も高配当株に限りませんが、個別銘柄への投資はリスクが高い投資です。
ですのでパフォーマンスを安定させるためにも分散投資を心がけましょう。
個別銘柄であれば10~20銘柄保有することをおすすめします。
もし個別株を選ぶのが不安であれば高配当ETFへの投資もおすすめです。
個人的なお気に入りはVYMというETFです。配当3%ほどで経費も安く、少額から広く分散が可能です。
連続増配高配当株は通常歴史が長く、会社の規模も大きいため急激な成長というのは望みにくいです。
そのため短期で大きく儲けたい人には向かない投資先となります。
こう言うと、自分は長期投資で株価よりも配当が多いほうが精神的にも安定するし、キャッシュがはいってくるからいいと思う人もいるかもしれません。
ただ実際投資すると年間3%の配当よりも、成長企業の年間30%, 50%成長などを横目で見ると機会損失感を感じ心穏やかでなくなる場合もあります。
最後にアメリカ株への投資は投資コスト、為替にも注意しておきたいです。
日本株に比べて取引手数料は高いですし、為替リスクが生じます。
個人的にはこれらを差し引いても、株のパフォーマンスや市場がアメリカの方が格段によいのでアメリカ株がおすすめですがリスクは認識しておきましょう。
アメリカ高配当連続増配株14選!
こちらが今回紹介の連続増配株になります
できるだけ長く増配を続けている企業、そして配当の高いをピックアップしています。
ティッカー | 企業名 | 配当利回り | 連続増配年数 |
ABBV | アッヴィ | 5% | 49 |
ADP | オートマティックデータプロセシング | 2.23% | 44 |
AFL | アフラック | 2.83% | 38 |
CAT | キャタピラー | 2.08% | 26 |
CVX | シェブロン | 5.58% | 33 |
JNJ | ジョンソン&ジョンソン | 2.81% | 58 |
KO | コカコーラ | 3.31% | 58 |
MCD | マクドナルド | 2.39% | 44 |
MMM | スリーエム | 3.27% | 62 |
MO | アルトリア | 7.90% | 50 |
PEP | ペプシコ | 3.01% | 48 |
PG | プロクター&ギャンブル | 2.6% | 64 |
T | AT&T | 7.12% | 36 |
XOM | エクソン・モービル | 6.81% | 37 |
ABBV: アッヴィ
時価総額: $183.7 billion
配当利回り: 5.00%
連続増配年数: 49
アッヴィはバイオ系医薬品会社で、2013年にアボットラボラトリーズからスピンオフした企業です。
アボット時代から通算すると49年の増配年数となります。
売上高は年間で3兆円以上、製薬企業の中では世界第8位の規模の大企業です。
ヒュミラというリウマチ・関節炎の治療薬は医療用医薬品の世界売上高No.1の医薬品です。
昨年バフェットがヘルスケア関連銘柄を買いましたが、その筆頭がアッヴィでした。
高配当として有名で、高い利益率と競争力を維持している優良企業です。
ADP:オートマチック・データプロセッシング
時価総額: $71.4 billion
配当利回り: 2.23%
連続増配年数: 45
オートマチック・データプロセッシングは世界最大の人事給与のアウトソーシング会社です。
世界140カ国、約57万社にサービスを提供。
人事、給与処理、税金申告、福利厚生管理の従来型およびウェブベースのアウトソーシングサービスを手掛けています。
これまで実に45年増配を続けています。
人事給与サービスは「乗り換えコスト」が高いので一度採用されると比較的安定した収益を期待できます。
ADPはずっと業界トップで売上を伸ばし続けている優良企業です。
ADPのデータは雇用統計に使われるほどアメリカでは信頼度が絶大な企業です。
AFL : アフラック
時価総額: $32.3 billion
配当利回り: 2.83%
連続増配年数: 38
日本でもアヒルの宣伝でおなじみ、保険のアフラックです。
生命、医療、がん保険など幅広い保険商品を販売をしています。
38年連続で増配を続けている高配当株です。
コロナによる保障額拡大による業績悪化が懸念され株価は落ちましたが、今後のコンセンサス予想は高くないため、予想を上回り株価上昇の可能性もあります。
3%近い配当ですが、配当性向は27%と非常に低いので財務上の問題はなさそうです。
ただ株価の動きが悪いのが不安材料ですね。
CAT : キャタピラー
時価総額: $107.4 billion
配当利回り: 2.08%
連続増配年数: 26
キャタピラーはダンプカーなど建設、鉱業機械のメーカーです。
1925年創業の老舗メーカーで、創業からずっと世界1位の座を守り続けている驚異的な企業です。
過去26年増配を続けています。
コロナ後株価が上昇を続けており配当利回り2%となっていますが、以前は3%ほどありました。
現在は若干株高な感も受けますが、ブランドと強いシェアで今後も安定的な成長を見込める優良企業です。
CVX : シェブロン
時価総額: $178.1 billion
配当利回り: 5.58%
連続増配年数: 33
シェブロンは、アメリカで第2位の石油会社です。
そもそもは1900年に存在したスタンダード・オイル社が前身で、これはエクソンモービルも同じです。石油業界の歴史については完結にまとめた記事:「サクッとまとめ」石油の歴史 を参照ください。
昨年から石油価格はアメリカ、サウジ、ロシアの思惑が交錯し、結果暴落。石油会社は大打撃を受けました。
その後も苦しんでいますが、株価は若干戻してきおり現在割安と考え買いを入れる人もいます。
従来石油企業の配当利回りは高いのですが、現在の5%を超えるは株が下落しているためです。
JNJ:ジョンソン・アンド・ジョンソン
時価総額: $376.6 billion
配当利回り: 2.81%
連続増配年数: 58
ジョンソン・アンド・ジョンソンは世界最大のヘルスケア商品の企業です。
ベビーパウダー、リステリン、コンタクトのワンデーアキュビューなど日本でもおなじみですね。
医薬品、医療機器、日用品と幅広い商品ラインアップをもち、確固たるブランドを築いています。
コロナでのワクチンへの期待も後押しし株価は上昇を続けています。
配当は実に58年もの間増配を続けています。
高齢化社会、長寿時代を鑑みても、JNJはもっておいておいてもよい銘柄かもしれません。
KO : コカ・コーラ
時価総額: $213.2 billion
配当利回り: 3.31%
連続増配年数: 58
唯一無二の炭酸飲料、コカ・コーラ。
これぞ、アメリカという商品ですね。
世界最大の清涼飲料水メーカーでコカ・コーラを筆頭にファンタ、スプライト、ミニッツメイドなどのブランドを展開しています。
近年はアメリカでの炭酸飲料離れも起こっており、水、フルーツジュース、お茶といった飲料にも力を入れています。2018年にはCosta Coffeeを買収、コーヒー事業にも参戦しました。
コカ・コーラはバフェットが好んで保有している銘柄としても有名です。
ブランド力が圧倒的で、原料のみを生産する高い収益モデルも優秀です。
配当は58年連続増配と高配当好きは必ず検討する銘柄の一つでしょう。
MCD:マクドナルド
時価総額: $159.8 billion
配当利回り: 2.39%
連続増配年数: 43
誰もがしる世界一のファストフード、マクドナルド。
マクドナルドも有名な連続増配株です。
43年の長きに渡り増配を続けています。
マクドナルドは強力なブランドとシェアを武器に事業を拡大してきました。
驚くべきは業界No.1でありながら常に変化、チャレンジを怠らないところです。
コアの部分は守りながらも、新商品の提案、カフェ業態への挑戦など常に消費者を飽きさせない工夫がなされています。
配当もさることながら、株価も長期で見ると右肩上がり。
うまく投資すればキャピタルゲインも十分狙える高配当銘柄です。
MMM : 3M
時価総額: $104.9 billion
配当利回り: 3.27%
連続増配年数: 62
3Mは、幅広い商品をもつ化学系メーカー、コングロマリット企業です。
なじみのある商品ではポストイットやスコッチのセロハンテープなどがあります。
その他にもコロナの際に注目を集めた業務用のマスクなども製造しています。
近年は株価が振るわず苦しんでいますが、配当は連続増配を続けています。
62年という非常に長い期間増配している信頼のおける企業です。
今の所爆発的に成長するイメージは持てませんが、長期保有でインカムゲインとしては検討の価値ありだと思います。
MO : アルトリア
時価総額: $80.4 billion
配当利回り: 7.90%
連続増配年数: 50
アルトリアはマルボロを代表ブランドにもつアメリカの大手タバコ会社です。
タバコ事業に加えワイン、ビール、電子タバコ、大麻事業も行っています。
高い収益性を維持し、高い配当を出し続けている企業。増配年数は50年にのぼります。
タバコ株は今後の衰退も懸念されており株価が振るいませんが、現在の業績、財務を見る限りは今後も継続した高配当を期待できそうです。
現在8%に迫る超高配当となっています。
今後の電子タバコや大麻事業の成長にも期待し、現在株価を割安と考え投資するのもありかもしれません。
PEP : ペプシコ
時価総額: $190.3 billion
配当利回り: 3.10%
連続増配年数: 48
ペプシコはペプシを代表ブランドにもつ飲料メーカーです。
近年は非炭酸飲料に力を入れています。
ライバルはコカ・コーラーにブランドでは見劣りしますペプシコは飲料に加え
LaysやDoritosといった安定的に売上が期待できる食品事業を展開しています。
連続増配年数は48年。配当利回りは3%超えその上、
株価の推移もよく、配当だけでなくキャピタルゲインも十分狙える優秀銘柄です。
P&G
時価総額: $315.7 billion
配当利回り: 2.6%
連続増配年数: 64
P&G(プロクター&ギャンブル)は世界最大の生活用品メーカーです。
パンパース、アリエール、食器洗いのJOYなど日本でも馴染みの深い商品を提供しています。
ダウ平均銘柄の1つで生活必需品セクターの代表的な銘柄。
連続増配年数は64年。アメリカの増配株の中でも最長クラスです。
株価も顕著で長期のキャピタルゲインも狙えます。
P&Gのように生活に密着していて欠かせない商品の場合不況になった際も強いので苦しいときの心強い存在となりえます。
T : AT&T
時価総額: $204.4 billion
配当利回り: 7.12%
連続増配年数: 36
AT&Tはアメリカの通信大手です。日本で言うNTTのような会社になります。
歴史は古く1885年創業。電話の発明者グラハム・ベルが創業者です。
近年は電話、携帯事業に加え、メディア事業にも参入しています。
2018年にワーナーメディアを買収、HBO+などの動画サブスクサービスにも手を広げています。
高配当銘柄をして有名で過去36年の長きに渡り増配をしています。
ワーナーの買収もあり現在3465億ドルの負債(自己資本率34%)を抱えておりこの負債の多さが不安材料となり株価がふるいません。
XOM: エクソンモービル
時価総額: $216.4 billion
配当利回り: 6.81%
連続増配年数: 37
エクソン・モービルは、世界最大の民間石油会社です。
世界200ヵ国以上で事業を展開、資源開発をしています。
採掘のみならず原油や天然ガスの生産と輸送、燃料や化学製品の製造・販売を一手に手がけています。
現在原油価格が下落している影響を受け株価は下がっており、先行き不透明ですが
割安と判断し投資するのもありかと思います。
今後の石油需要をどう捉えるかがキーとなります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
近年はハイテク株の勢いが凄まじく、高配当のように成長が地味な銘柄は株価が振るいませんがいつまでもハイテク株の株高が続くとはかぎりません。
足元の実績と今後のビジネスの見通しを鑑みて、現在安値になっているこれらの高配当株への投資もありだと感じます。
私は現在 T, MMM, ADP, MO, ABBVを保有しています。
今の所売る気はないですが、MOは一番成績が悪いので少し考えるかもしれません。
それでは、また👋
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