アメリカ株、ADPを新規購入しました。
ADP : Automatic Data Processing
時価総額 : USD 62 B ( 6.8兆円)
配当利回り: 2.51%
PER : 24
ROA:4.4%
ROE : 47.13%
ビジネスモデル
Automatic Data Processing オートマティック・データ・プロセッシング(以降ADP)は世界最大の人事給与のアウトソーシング会社です。
世界140カ国、約57万社にサービスを提供。
人事、給与処理、税金申告、福利厚生管理の従来型およびウェブベースのアウトソーシングサービスを手掛けています。
人事給与サービスは「乗り換えコスト」が高いので一度採用されると比較的安定した収益を期待できます。
社内の人が慣れたシステムで特に不満がなければ、大きなコストメリットや便利な革新的なサービスが出現しない限り乗り換えを考えませんよね。
その為、派手さはないですが、長期保有として魅力を感じます。
ADPはずっと業界トップで売上を伸ばし続けている優良企業です。シェアと規模もADPの強みです。
成長性と収益性
過去10年の売り上げ、利益率、配当、キャッシュフローの数値です。
2010-06 | 2011-06 | 2012-06 | 2013-06 | 2014-06 | 2015-06 | 2016-06 | 2017-06 | 2018-06 | 2019-06 | |
Revenue USD Mil | 8,928 | 9,339 | 10,665 | 11,310 | 12,207 | 10,939 | 11,667 | 12,379 | 13,325 | 14,175 |
Operating Income USD Mil | 1,770 | 1,284 | 1,959 | 2,040 | 2,222 | 2,014 | 2,191 | 2,327 | 2,511 | 3,024 |
Operating Margin % | 19.8 | 13.8 | 18.4 | 18.0 | 18.2 | 18.4 | 18.8 | 18.8 | 18.8 | 21.3 |
Earnings Per Share USD | 2.40 | 2.52 | 2.82 | 2.89 | 3.14 | 3.05 | 3.25 | 3.97 | 4.25 | 5.24 |
Dividends USD | 1.35 | 1.42 | 1.54 | 1.70 | 1.88 | 1.95 | 2.08 | 2.24 | 2.52 | 3.06 |
Payout Ratio % * | 56.3 | 56.4 | 54.3 | 57.8 | 61.4 | 57.6 | 64.1 | 56.9 | 60.0 | 76.3 |
Book Value Per Share * USD | 11.13 | 12.25 | 13.33 | 13.60 | 13.78 | 11.10 | 9.88 | 9.22 | 9.18 | 12.08 |
Operating Cash Flow USD Mil | 1,682 | 1,705 | 1,910 | 1,577 | 1,821 | 1,905 | 1,860 | 2,126 | 2,515 | 2,688 |
Free Cash Flow USD Mil | 1,455 | 1,428 | 1,660 | 1,294 | 1,454 | 1,570 | 1,474 | 1,655 | 2,044 | 2,122 |
売上と営業利益率
売上は右肩あがりに伸びています。営業利益は18%で横ばいです。
収益性は変わりませんが、売上拡大シェアをどんどんとって行っている感じですね。
EPSと配当金の推移
EPSは右肩上がり、配当も増配を続けいます。
配当は2.5%と高いというわけではないですが、過去45年間連続で増配しています。
今後も期待できるかもしれせん。
投資家還元
BSを確認すると純資産は12%ほど、残りの88%は負債です。
自己資本がある程度ある方が安心を感じる日本人マインドだとちょっと危険を感じる数値ですね。
その為、ROAは4%ほどですが、ROEは47%と非常に高い数値になっています。
(B/SとROA,ROEの関係は「 株式投資初心者向け】ROE、ROAとは? やさしい解説と使い方 」を参照ください。
社会的信用が高い会社なのでお金を借りられる。
純資産に何倍ものレバレッジをかけて投資家に還元をするという投資家ファーストマインドといったところでしょうか。
チャート
上が過去2年、下が過去 10年の株価推移です。
青がADP、水色は比較のためS&P500です。
直近2年ですとS&P500とほぼ同じ、10年で見るとADPは+275%、S&P500 +159%と、S&P500を大きくアウトパフォームしています。
2008年リーマンショックの際はS&P500ほどは株価を落とさず持ち堪えました。今年のコロナショックではS&P500以上に大きく下落しました。
概ねは業績と連動するように右肩上がりの値動きです。
まとめ
ADPはビジネスモデルも業績推移も株価推移も顕著な優良株と考えます。
コロナショックで割安と判断し購入しました。
欲を言えば配当がもう少しあると嬉しいなとも思いますが、今後増えていくことに期待を込めて長期保有します。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
それでは、また。
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