配当金で生活できたらいいなぁ
でも実際いくらくらい必要なんだろう??
誰もが一度はあこがれる配当生活。
ここでは、実際に配当生活はどうやったらできるかを考えていきます。
今後の家計改善や配当生活に近づくヒントが見つかると思いますので、是非チェックしていってください。
ここでは
- 配当生活のために必要な資金はいくらくらいか
- 元本を貯めるのにどれくらいかかるか
- 具体的にどんな高配当株があるのか
について解説していきます。
配当生活は可能?
働かずして配当のみで生きていく「夢の配当生活」誰もが一度は思い描いたことがあるのではないでしょうか?
配当生活とは株を保有することで得られる配当のみで生活することです。
最近はFIRE(Financial Independence Retire Early 経済的独立早期リタイヤ)も流行っています。労働することなく生活できる資産を早くに築くというもので、配当金生活と似ていますが、資金を切り崩していくというところに違いがあります。
配当は株を保有していれば企業から定期的に入金があります。
株を売って得る利益とは異なり、資産を減らすことなくお金を受け取ることができるのが大きなメリットです。
「そんなこと本当にできるの?」と思う人もいるかもしれませんが、実際に配当のみで生活している人は存在します。
もちろん簡単ではないですが、不可能ではないということです。
それでは配当金生活を実現するために、まず実際どのくらいのお金が必要なのか、みていきましょう。
配当金生活にはいくら必要?
配当金生活に必要な資金は下記の式で求められます。
配当生活に必要な資金 = 年間生活費 / 配当利回り
配当利回りは株の銘柄によって異なりますし、必要生活費も人によって異なります。
ですので、自分の生活や投資スタイルに合わせて考えていく必要があります。
ここでは一般的な数字を使って考えてみます。
必要生活費
2020年の家計調査によると毎月の平均支出は一人暮らしで約15万円、二人以上世帯で約28万円ほどです。しかし住宅費の支出が単身2万円、二人以上世帯で1.7万円と実家暮らしや持ち家の影響があり低いので、今回は下記のような内訳を想定してみました。
独身1人暮らし : 18万円 年間 216万円
夫婦で2人暮し : 29万円 年間 348万円
家族で4人暮し : 35万円 年間 420万円
独身 | 二人暮し | 家族4人暮らし | |
家賃 | 70,000 | 100,000 | 120,000 |
食費 | 30,000 | 45,000 | 70,000 |
水道光熱費 | 10,000 | 20,000 | 20,000 |
通信費 | 10,000 | 18,000 | 20,000 |
交際費 | 20,000 | 40,000 | 20,000 |
趣味娯楽費 | 15,000 | 30,000 | 20,000 |
日用消耗品 | 5,000 | 7,000 | 10,000 |
保険・医療費 | 5,000 | 10,000 | 15,000 |
雑費、教育 | 15,000 | 20,000 | 55,000 |
合計 | ¥ 180,000 | ¥ 290,000 | ¥ 350,000 |
年間合計 | ¥ 2,160,000 | ¥ 3,480,000 | ¥ 4,200,000 |
贅沢でもなく、余裕のない節約生活でもないような費用感で設定してみました。
好きなものをいつでもすぐ買えるわけでないけど、節約をしようと思えばまだできる基準の生活費です。
是非一度今の自分の生活費を確認してみてください。
当たり前ですが、必要な生活費が抑えられれば配当生活に必要な額は小さくなります。
配当利回り
株の配当利回りは日本の株で平均1.75%、アメリカ株で1.87%ほどです。
株の中には配当を出さない銘柄と配当をたくさんだす高配当銘柄があり、基本的に3%を超えるような銘柄を高配当銘柄といいます。
利回りは高ければ高いほど配当生活に必要な額が小さくなります。
中には5%、6%という配当をだす銘柄もありますが、そういった株には少し注意が必要です。
ここではVYMというアメリカの高配当株に分散投資したETFを一つの基準として考えてみます。
VYMの配当利回りは大体3%です。
(値動きによって変動します)
高配当銘柄の配当は2%〜5%
一つの基準は高配当ETFで約3%
注意が必要なのは3%の配当利回りであっても、もしNisaやiDecoといった免税処置のある口座でない取引の場合は税金が取られます。通常配当金額の20%ほど、アメリカ株の場合は10%アメリカ側でもとられます(詳細は手数料についてはこちら)
その為、実際の受け取り金額は2.39%~2.19%ほどになります。
もし受け取りで3%の配当金を手にしたい場合あは4%くらいの配当利回りの銘柄をねらっていく必要があります。
家族構成別、配当金生活に必要なお金
以上を踏まえ、生活費を16万円~35万円、配当利回りを2~4%で考えた際の配当金生活に必要な額を算出した表がこちら。
- 独身1人暮し、生活費18万円、利回り3%: 7,200万円
- 夫婦2人暮し、生活費29万円、利回り3% : 1億1600万円
- 家族4人暮し、生活費35万円、利回り3%: 1億4000万円
独身で7200万円、夫婦2人で1億1600万円、家族4人だと1億4000万円と、かなり大きい額になります。
生活費や利回りによって必要な額も大きく変わることもわかると思います。
それでは仮に1億円を貯めるにはどうすればよいのか。資産運用の面から計算してみましょう。
1億円貯めるには?
お金を貯めるにも投資をして貯めていくのが効率がよいです。
もちろんリスクはありあますが、貯金だけで1億をためるのは厳しいでしょう。
運用の利回りは何に投資するかにもよりますが、
ここではアメリカ株の平均年間利回り10%を基準に考えていきます。
因みにこれはハイリスクハイリターンに入る部類の投資リターンです。
通常は5%〜7%くらいで考えるのが妥当です。
1億円を貯める運用例
毎月の積立金額 | 利回り | 積立期間 |
5万円 | 10% | 30年 |
9万円 | 7% | 30年 |
14万円 | 10% | 20年 |
49万円 | 10% | 10年 |
44万円 | 12% | 10年 |
これが利回り10%をベースに1億貯めるのに毎月どのくらい積立が必要かのいくつかの例です。
30年かければ月5万円でも実現可能です。
簡単ではないですが、そんなに無理な話しではなさそうです。
ただ30年は長いですね、やっと配当生活となってもすでにおじいちゃんという感じ。
もっと早く配当生活を実現したい場合は毎月の積立額をあげるか利回りを上げる必要があります。
例えば
20年で達成するのに毎月の積立を14万円とする。
10年で達成するには49万円の積立が必要になります。
利回りをあげることも可能ですが、リスクが高く、逆に大きな損失をだす可能性もあります。
- 無駄な出費をなくし支出を抑える
- 収入を上げて毎月の積立金額を増やす
- リスクを取りながらリターンを極限まであげる努力をする
といったことが通常の人以上に高いレベルで求められます。
個人的におすすめなのは、副業で収入を増やす方法です。
今はネットを使ってお金を稼げる環境も揃っていますので、興味ある方は「副業で収入UP!サラリーマンにおすすめな副業一覧12選」を参照ください。
生活までできなくとも配当収入は生活を楽にする
配当生活を実現するには、不断の決意と継続力が必要です。
ハードルが高いので、「やっぱ無理だな」と感じるかもしれませんが、配当で生活費がまかなえなくとも例えば毎月の電気代、スマホ代、家賃などが配当でまかなえると生活がかなり楽になります。
配当生活に興味がある方はまずは月1万円の配当収入を目指すくらいがおすすめです。
私は実際は毎年30万円(月に2.5万円)の配当収入を得ています。(実績はこちら)
配当は使わずに再投資しているので生活が楽になっている実感はありませんが、資産が増えている安心感は大きいです。
自分が働かずとも収入が入ってくることを体感すると、自然にお金も貯まりやすく、増えやすくなります。ですので、1億円を貯められなくともできる範囲内で配当を得る努力をすることには大きな意味があります。
それでは、最後に具体的な高配当の紹介と注意点を記して終わります。
高配当銘柄
こちらが主要な高配当株銘柄と配当利回りです。
VYM : アメリカの高配当株ETF 3.27%
ABBV アッヴィ : 4.44%
KO コカ・コーラ : 3.09%
MMM 3M : 2.92%
MO アルトリア : 6.88%
T AT&T : 6.63%
XOM エクソンモービル : 5.76%
8306 三菱UFJ FG : 5.6%
2914 日本たばこ産業 : 7.0%
8058 三菱商事 : 5.2%
4502 武田薬品工業 : 4.7%
8591 オリックス : 4.7%
9433 KDDI : 4.0%
おすすめの高配当株はすでにご紹介したVYMというアメリカのETFになります。
個別の株はリスクが高いのでたくさんの銘柄に分散しているETFの方が安全性が高いです。
高配当株は日本株、アメリカ株どちらもありますが、総じて過去のパフォーマンスがよいのはアメリカ株です。
ただアメリカ株は日本株よりも税金が多くとられますので、そこは差し引いて考える必要があります。しかし、税金を考えてもアメリカ株の方が優位性があるのでは、というのが私の個人の見解です。
高配当の注意点
高配当株に投資をする際はいくつか注意が必要です。
・配当は高ければよいというわけではない
・株価の推移がふるわない
・減配、無配転落のリスクもある
配当生活を目指すとどうしても少しでも配当の高い銘柄に投資をしたくなりますが、配当は高ければよいというわけではありません。
配当が高い理由は成長の伸びしろがなく、株価が下がっている可能性があるからです。
また今後配当が減ったり、最悪なくなってしまうリスクもあります。
投資の際に配当だけで投資判断をするのは危険ですので注意してください。
まとめ
- 配当金生活は簡単ではないけど、実現可能
- 配当金生活の為には独身約7000万円、夫婦2人で約1.1億円、家庭4人で約1.4億円必要
- 1億円をためるには毎月5万を30年間、もしくは毎月50万円を10年間必要
- 配当で生活はできなくとも、電気代、スマホ代をまかなえるくらいの配当収入をえることからスタートがおすすめ
- 高配当銘柄のおすすめはVYM
- 個別株への投資の際は配当だけの理由で選ばないように注意
いかがだったでしょうか?
今回は夢の配当生活を実現するための必要条件を考えていきました。
不可能ではないですが、ハードルは高いですね。
ただ折角配当に興味をもったのであれば高配当株投資をはじめてみることをおすすめします。
例え月5000円でも1万円でも何もせず自動的に得られる収入はとても心強いです。
これはなにか特殊なスキルが必要なわけではなく、誰にでもできることです。
銀行に寝かせておくか、株で運用するかの違いです。
もちろんリスクはつきものですが、リスク以上にリターンが大きいです。
もし、まだ投資をはじめたことがない人は気軽に始めたい人はLINE証券(日本株)やPayPay証券 (アメリカ株)といったアプリ証券がおすすです。
本格的に初めたい人はSBI証券 、アメリカ株ならDMM 株も手数料がやすいのでおすすめです。
配当収入であなたの生活が少しでも楽になればとても嬉しいです。
それでは、また
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