お金は貯めるより使った方がいいって聞いたけど、ホントかな？
でも貯金がないと不安だよね。。
こんな疑問に答えていきます。
大前提として、お金を貯めることは生活の安定や将来の備えの為にとても大切です。
100年以上世界中で読み継がれてきた大ベストセラー「バビロンの大富豪」でも収入の10%を貯金せよという教訓が載っています。
ポチップ
ただ日本人は小さな頃から貯金が大事という刷り込みが強く、必要以上にお金を貯めがちです。
MUFG資産形成研究所が行った遺産額の調査では、平均値が3273万円、中央値が1600万円という結果が出ています。大半の人が、溜め込んだ多額のお金を使わずに亡くなるわけです。
当たり前ですが、お金は使ってこそ意味があるものです。
大切なのは不安に煽られて貯蓄で人生をおわらせるのでなく、お金を上手に使って人生を楽しむことです。
今回は、賢くお金を使ったほうがよい理由や幸せが増えるおすすめのお金の使い方ついて紹介します。
是非お金とのよい関係を築いて下さい。
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シンガポール在住サラリーマン投資家。運用額3,500万円、年間受取配当70万円。
2018年配当の存在すら知らない状況から投資スタート。その後、投資の重要性を知り備忘録としてブログにて発信開始、最高月間４万PV。
2021年Youtube開始、2022年に「シンガポールでのお金の増やし方」を出版（レビュー★4.5）。
シンガポールの日系最大級メディアSingalifeにて継続的に投資セミナーに登壇中。
お金は貯めるより使ったほうがいい５つの理由
お金を使った方がいい理由を一言でいうと、「経験が増える」からです。経験が増えるとより人生を楽しめるようになります。
①幸せが増える
自分が好きなことにお金を使うと幸せな時間が増えます。
お気に入りのモノを買ったり好きな人と美味しいものを食べたり、旅行に行ったり。
そういった幸せな時間は、あなたの人生を豊かにしてくれます。体験している時も楽しいですし、後から振り返りよい思い出として味わうことも出来ます。
もちろんお金を使わないと幸せな体験ができないわけではありません。例えば私は娘と手を繋いで保育園に連れていく時間がとても幸せです。
ただ、お金を使わないと経験の幅が狭まり、幸せも限定的になりがちです。お金を使うことであなたの知らなかった楽しみに出会うこともできます。
②成長できて嬉しい
成長は喜びです。人は誰だって成長したいと思っています。
お金を使った方がよい2つ目の理由は成長に繋がるからです。
人が成長するには、新しい体験や知識が不可欠です。
本を買って学んだり、セミナーやスクールに通って新しい技術を体得することもできます。一流に触れることで新しい世界を体感したり、新しいテクノロジーを知ることで可能性を広げることができるでしょう。
私の場合は、人生に迷ったときに受けたコーチングが自分を大きく成長させました。40万円ほどの高額サービスでしたが1人では気づくことができなかった思考の癖に気づくことで、その後年収は100万円アップ、自分の時間も格段に増えました。
プロのアスリートがコーチをつけるように、成長は自分一人ではできません。
お金を有意義に使って自分の可能性を押し上げて成長を楽しみましょう。
「やりたいことがわからない」「毎日がつまらない、、」とモヤモヤしている人は、「今後どう生きるのか？」を整理すると心がスッキリします。
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③人間関係が豊かになる
お金を使うことで、人間関係の改善や満足度を上げることも出来ます。
いつもお世話になっている人へのちょっとしたプレゼント、家族や友人との外食、親戚の子どもへのお年玉。お金は人間関係における潤滑油となります。
また、お金を使って教養を得たり色々な経験をしている人は人としての魅力が増します。
いつも同じ話しや職場の愚痴を言う人より、あなたが知らない分野の話しや未来の話しをする人の方が付き合ってみたいと思いませんか？
人間的魅力のある人の周りには素敵な人が集まります。お互いの経験を話すことで学びも深まりさらなる成長にもつながります。
ポジティブな人間関係のサイクルを回すのにお金は役に立ちます。
④時間が増える
お金より大事なものはいくつもありますが、時間もその一つです。
時間は命そのもの。どれだけ楽しい時間、充実した時間が過ごせるかが人生の分かれ道です。
お金を稼ぐために嫌な仕事にほとんどの時間を費やすことは自ら不幸を選択しているに他なりません。仕事を辞めろといっているわけではありませんが、出来るだけ自分の幸せにつながる時間の使い方をしたいものです。（仕事が向いていないと感じるのであれば、転職を検討することはとても有意義です。）
お金を使うことである程度時間を買うことができます。
家事が嫌いなのであれば全自動洗濯機や食洗機、お掃除ロボを買うのも手です。月一度、掃除業者に頼むこともできます。
電車通勤の時間がもったいないなら会社の近くに引っ越すことを検討してもよいでしょう。
企業が生産性を高めるための設備投資をするように、あなたも自分の時間を増やして幸せを最大化するための設備投資をしてみてはいかがでしょうか？
⑤結果的にお金が増える
お金を使うべき最後の理由はお金を使うことで結果的にお金が増える可能性が高くなるからです。
すでにご紹介したようにお金を自己成長や新しい経験に使うと人間的に成長します。
将来の備えの為に毎日を過ごすのでなく、今1番楽しいこと興味のあることにお金も使ってフルコミットするといつの間にか貯金以上に稼げる自分になっています。
voicy の人気パーソナリティ、ベンチャー支援家Kが神回放送3でこのあたりの話しをされていました。とても面白い内容なので時間がある人は聴いてみてください。
リソースを貯め込まず使い切る、今の人生にオールインすることで結果的にお金は一番増えます。
お金の使い方３つの分類
お金を使うことで幸せになる確率が高くなりますので、お金は貯めるより使った方が賢明です。
ただ使い方には注意が必要です。
まずは3つのお金の使い方を見ていきましょう。
消費
お金の使い方で1番馴染みが深いのが消費でしょう。
スーパーでの買い物、光熱費、交通費など私たちは日々消費をしています。
生活をする中で必ず必要なお金が消費です。
浪費
浪費はいわゆる無駄遣いです。
必要のないもの、価値に見合わないものにお金を使うことで、ギャンブル、参加したくない飲み会代、贅沢品などがあたります。
投資
支払ったお金より大きなリターンが見込まれるのが投資です。
株式投資、不動産投資、自己投資などがあげられます。
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まずは意識的になろう
消費、浪費、投資の区分は使い道で決まるわけではなく、あなたがそこにどんな意味づけをするかで決まります。
例えば人から見たら浪費だと感じる高級品の購入も、それを買うことで高級品を保有する体験ができると捉えるのであれば自己投資の一部と考えられます。
お金を使うときに、「これは自分にとって消費、浪費、投資のどれに当たるだろう？」と意識すると自分とお金の関係がよりクリアになります。
おすすめな４つのお金の使い方
3つのお金の使い方の中でおすすめは投資です。
多くの人は消費と浪費に多くのお金を使いますが、投資はリターンを生みます。投資するという観点からおすすめなお金の使い方を紹介します。
体験に使う
人はモノを買うより経験にお金を使った方が満足度が上がるという研究結果がでています。
もしあなたが何か商品を買うことに多くのお金を使っているであれば、体験にお金を使うことを意識してみて下さい。
商品を買うのも一つの経験ですが、物を所有する喜びは時間と共に低下していきます。体験にお金を使うと自分の成長にもつながりますし、思い出としても残りやすく長く喜びを感じることができます。
お子さんがいる方は、子どもにおもちゃを買い与えるより、新しい体験をプレゼントしたほうが子どもの為になるかもしれません。
若い時に使う
貯金をして老後の安定を築くことも大事ですが、楽しいことは若い時に体験しておいた方が喜びを享受できます。
例えば世界一周をするのであれば体力があって感受性豊かな若年期に経験しておいた方が有益です。お金を貯めてからする旅行もいいですが、歳をとると旅行を振り返り幸せを感じる時間も限られていますし、若い時のような体力がないので充分楽しめない可能性もあります。
やりたいことは元気で気力が充実しているときに経験しておく方が人生が豊かになります。
世界的ベストセラー「Die with Zero」の著者は、貯金を無駄にするのではなく、お金を使って人生をもっと豊かにすることが重要であると考えています。
ポチップ
大好きなものを買う
モノより経験にお金を使う方が幸せを感じやすいですが、自分の大好きなものを買うことも有意義なお金の使い方です。
体験ほど思い出には残りませんが、自分の本当に好きなものに囲まれた生活は人生の満足度をあげます。
ここで重要なのは、「自分が好きなモノ」という点です。
世間一般がいいと思うモノや人によく見られたいというモノでなく、そのモノと生活することで幸せになれるものを購入しましょう。
投資する
これまで挙げてきたポイントは自己投資になりますが、金融商品への投資もとてもおすすめです。
特に使用用途のないお金は投資に回してみましょう。株式や投資信託、不動産など。
不動産投資となるとまとまったお金が必要ですが、投資信託や株式は数千円からでもはじめられます。
私は何もせずとも株の配当で毎年60万円ほどを受け取っています。お金でお金を増やす感覚をしると自分の消費行動にも変化が訪れます。これは実際にやってみないとわかりません。
気をつけたいお金の使い方
お金は使った方が人生の満足度は上がりますが、使い方にもよります。お金を使う上で気をつけた方がいいポイントについても確認しておきましょう。
見栄のために使う
ブランド品や家賃など、見栄の為にお金を使うことには要注意です。
人の目を気にしてお金を使っても自分の満足度は本当の意味ではあがりません。基準を他者におくと、比較の中でしか自己を確立できず、もっと素敵な暮らしをしている人がいる、あの人には負けたくないと、自分の満足度とは直接関係ない力学によっておかねを使うことになります。
例えばマイホームが欲しいとして、周りより大きな家がほしい。それが満たされたらもっと利便性の高い家がいい、隣の人は外車にのっていると比較していたらきりがありません。
人の比較でなく、自分が本当に幸せを感じることにお金を使いましょう。
ストレス発散
ストレス発散の為の散財も、要注意です。
人によってストレス解消の方法は異なりますが、買い物やギャンブルなど無尽蔵にお金がなくなる行為は特に気をつけましょう。
例えば仕事でストレスが溜まって、そのストレスの解消に給与を使っていては、会社へ労働力を提供するだけの人生になってしまいます。
生きていれば誰だってストレスは溜まりますが、過度な場合は転職を考えるのも手ですし、もし適度なストレスであればお金を使わないストレスの発散法も検討しましょう。
個人的なおすすめは瞑想やランニングです。どちらも頭が空っぽになってスッキリします。モーニングページも精神安定には有効です。モーニングページは書籍「ずっとやりたかったことをやりなさい」でやり方が解説されています。
是非試してみて下さい。
ポチップ
備えはいくら必要か？将来と今どちらが大切？
お金は貯めるより使った方がいい、というと「わかるけど、将来が不安だ」と言う人もいるでしょう。ここで、将来の備えについて少し考えてみましょう。
貯金
ある程度の貯金がないと病気や怪我、何かしらの急な出費があった時に困ります。
おすすめは貯金の上限を決めておくことです。それを超えたら自己投資や金融投資にお金を使いましょう。
通常毎月の生活費3-6カ月分あれば何とかなります。これだけあれば職を失っても、病気になっても何とかなります。
実は貯金だけをしているのはリスクにもなります。例えばインフレになるとお金の価値が目減りします。必死に貯めた１００万円も今の価値に直すと８０万円くらいしかない。ということも起こりえます。
どのくらいの額に安心感を感じるかは人によりますが、心配症な人は無尽蔵に貯金を増やす可能性がありますので上限を決めることをおすすめします。
保険
将来の備えとして、人気なのが保険商品です。
お金に苦労している人の中には毎月数万円の保険料を、支払っている人も少なくありません。
確かに病気やもしもの時に備えることは重要です。ただ、備えの為に今の生活を犠牲にしていては人生を楽しむことができません。
確率の低い可能性の保険に多額の資金を投じるのは、勝つ確率の低いギャンブルをしていのとあまり変わりません。
保険会社は人の不安に漬け込んで来ますので、保険会社の言い分をそのまま受け取るのは危険です。
もしもの備えと今確実に起きている現実、どちらにどれだけお金を配分するべきなのか、今一度考えてみて下さい。
お金を使うことは人の力をかりて人生をもっと楽しむこと
ここまでお金を使うことの重要性、お金の3つの使い方、おすすめなお金の使い方について解説してきました。
最後にお金を使うことの意味についてお伝えして終わります。
お金を使うということは、結局「人の力を借りて人生をもっと楽しむ」ということです。
人は1人では生きていけません。
自給自足で生きていける人は別ですが、大半の人は自分ではお米を作れないので買い、服を作れないので他の誰かが作った服を買うわけです。
全てを1人で生み出せない限り、他の人を助けをかりる必要があり、その代償としてお金を払います。
これは人類の歴史を紐解けば明白です。
人間は社会的生き物で、分業によって他者の力をかりることで発展してきました。私たちは力を合わせて生きるしかないわけです。
このあたりはベストセラーの「幸せになる勇気」でも述べられていますので、気になる方は読んでみてください。
そして他の人の助けを得る為に媒介するのがお金です。
お金を使わないということは人類の力を極力使わず生きる生き方であり、ある程度可能ですが、出来ることや幸せも限定的になります。
自分の幸せを最大化するにはこれまでの人類の知や他の人の力を借りる必要があります。その為にはお金を有意義に使うことです。
自分が幸せに感じることに関連する人類のリソースはフル活用して、幸せな人生を送りましょう。
「やりたいことがわからない」「毎日がつまらない、、」とモヤモヤしている人は、「今後どう生きるのか？」を整理すると心がスッキリします。
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