資産運用を行う上で、現在自分の資産をどう使っているか、そして今後どう使うかを明確にしておくことが大切です。
「あなたはお金を何に使っていますか?」
「今後お金を何に使いますか?」
同じ資産(家やお金など)でも運用する人によってその意味合いは変わってきます。
自分が資産をどのように使っているかを確認するのが資産運用の最初のステップです。
ここでは自分の資産を見直す最初のステップとして、3つのお金の使い方について解説します。
分かってしまえばとても簡単なことですが、この3つのお金の使い方をちゃんと意識できるかどうかが今後の資産形成に大きく影響してきます。
是非お金を何にどう使うのかに意識をはらってお金を上手に増やしましょう。
3つのお金の使い方
お金の使い方は大きく3つあります。
「使うお金」「そなえるお金」「増やすお金」です。
自分がお金を使う際にどのお金の使い方をしているか意識すること。
そして、それぞれのお金のバランスを考えながら上手にお金を使っていくことが大切です。
①使うお金
まずは「使うお金」です。
スーパーで食料や日用品を買ったり、映画館に行ったり、外食したり。
私たちが一番慣れ親しんだお金の使い方は「使う」です。私たちは日々お金を使っています。
「使うお金」は、さらに2つに分類できます。
消費と浪費です。
「 消費 」とは生きていくために必要なお金になります。
例えば、自炊のための食材費、移動のための交通費や家賃、光熱費などが挙げられます。
これがないと生活ができないというもの。
最低限必要なお金ですが、光熱費や家賃などは賢く選択することで消費を抑えることができます。
「 浪費 」とは楽しむために使うお金です。
必要ではないけど欲しいもの。映画館に行ったり、高級店で外食したり、旅行に出かけたり。
浪費=悪いこと連想しがちですが、必ずしも悪いことではありません。
浪費によって元気になったり、ストレス発散ができますし、何より楽しむことができます。
お金なんて浪費するために稼いでいるといってもいいくらいです。
折角浪費するのであれば、できるだけ満足度の高いものにお金をつかいたいですね。
もちろん一時の快楽に溺れ続けると身を滅ぼしかねないので注意が必要です。
「使うお金」は消費と浪費を意識して上手にお金をつかいたいですね。
②そなえるお金
2つ目は「備えるお金」です。
今は使わないお金で今後必要になるお金です。
「備えるお金」も2つに分類できます。
生活防衛資金と未来イベント資金です。
「 生活防衛資金 」はもしもの時のために、貯めておくお金です。
例えば会社が倒産して職を失った時に貯金が全くないと翌月から食べるのに困ります。災害や病気で大きなお金が一時的に必要になるかもしれません。
こういったケースに備えて一定額の現金を貯めておきます。
保険でカバーするという考えもありますが、条件なしで、すぐに使える現金は一番汎用性が高い資産です。
「 未来イベント資金 」は将来必要になるお金です。
子供の教育費や住居購入費、車購入費など大きな買い物のために備えるお金です。老後への備えもここに入ります。
こちらも日頃からイベント毎にお金を貯めておかないと、不本意な高金利のローンを組むことになったりと悲惨なことになりかねません。
備えあれば患いなし、適切な額を「そなえるお金」として確保していきたいですね。
③ふやすお金
最後は「ふやすお金」です。
これはお金をもっと増やす為につかうお金です。
お金を投資する行為が「ふやすお金」にあたります。
投資先は様々な選択肢があります。
・自己投資をして稼ぐ力をつけてお金を増やす。
・自分で小さな事業を立ち上げこれにお金を使いお金を増やす。
・投資や不動産といった金融商品を購入してお金を増やす。
などなど。
大事なことは将来のリターンを得られる何かにお金を使うということです。
お金の使い方のバランスを考えよう
さて、では現在自分の持っている資産をどのように使っているでしょうか?
同じ毎月20万円の手取りでも
うっかり君
使うお金(消費) :10万円
使うお金(浪費) : 10 万円
備えるお金(貯蓄) : 0 円
増やすお金(投資) : 0円
と
しっかり君
使うお金(消費) :9万円
使うお金(浪費) :4万円
備えるお金(貯蓄) :3万円
増やすお金(投資) :4万円
では全く違う未来が待っています。
うっかり君はいつまでたってもお金はたまりません。
しっかり君は着実に資産が大きくなっていきます。
消費と浪費ばかりにお金を使っているとお金は一生たまりませんし、資産も築けません。
かといって投資にばかりにお金を回しても、毎日がつまらなくなるかもしれません。
自分が満足できる消費額や浪費額はそれぞれ異なります。自分にとってベストなお金の配分を考えてみましょう。
住む場所や家族構成などによって必要なお金は大きく変わるのであくまで目安ですが、こんな割合でお金をわけられると理想的です。
大切なのことは5つ。
・無駄な浪費をしないこと
・節約して賢く消費すること
・必要最低限の備えを貯めること
・将来のイベントに資金を確保すること
・ふやすお金を少しでも捻出すること
まとめ
いかがだったでしょうか?
まずは毎月家計簿をつけて、自分が消費しているのか浪費しているのか、未来にちゃんと備えられているかを確認してみましょう。
そうすることで、自分のお金の使い方を認知できます。
その後、自分にとって理想的なバランスを模索していくとよいですね。
お金の使い方に意識的になると満足度の低いお金の無駄遣いが自然と減ってきます。マネーリテラシーも上がり、お金が増えやすい状態に近づきます。
是非自身のお金使いに意識を配ってみてください。
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