今回はシンガポール在住社向けにシンガポールの証券会社フィリップ証券についてご紹介します。
フィリップ証券はシンガポールの大手証券会社。私も資産運用のメインアカウントとして実際に利用しています。
シンガポールには数多くの証券会社があり、その中でどこが一番よいかは人によって異なりますが、フィリップ証券は特に投資初心者の方やシンガポールに来てからはじめて投資を始める方にはおすすめだと感じています。
ここではフィリップ証券の概要からメリット、デメリット、他社比較していきます。証券口座選びの参考にして頂ければと思います。
その他の証券口座については「【シンガポール在住者向け】おすすめ!シンガポールの証券口座5選、各社比較」も参照ください。
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フィリップ証券とは
フィリップ証券は1972年シンガポール創業の老舗証券会社です。
従業員は5000人以上、100万人以上の顧客を抱え、預かり資産額はUSD 350億以上(約4.5兆円以上)。100万人の顧客ベースはシンガポールの人口500万人を考えるとかなり多いです。
多くのシンガポーリアンがフィリップ証券の口座を持っている印象です。
1996 年にシンガポールではじめて個人投資家にオンライン取引 (POEMS) を提供し、2003 年に差金決済取引を初めて導入するなど革新的な会社として知られています。
総じて非常に信頼度の高い証券会社です。
フィリップ証券4つのメリット
日本語によるサポート
フィリップ証券の一番のメリットは日本語によるサポートです。
口座開設時はもちろんのこと、取引をしていく中でわからないことや日本帰国に際して注意することなどわからないことは全て日本語で問い合わせることが可能です。
英語は大丈夫という方も投資に関する専門用語の解読には苦労します。
私も実際にRights Issue, DRPなどのノーティスがメールにきた時に何をすればよいのかわからなかった時にジャパンデスクに問い合わせることで解決することができました。
手数料が安め
フィリップ証券は元来手数料がかなり高かったのですが、今年に入ってから手数料がかなりさがり、他の大手証券会社よりも安く取引ができます。
さらにCashPlusAccountという取引手数料の低い口座が紹介されこれによりグッと魅力があがりました。
フィリップ証券のCash Plus Accoutであればシンガポールの株やリートの手数料は0.08%でしかもミニマム費用なし。アメリカ株は固定でUSD 1.88~3.88(保有資産額による)で取引できます。
これはDBSやOCBCといった大手証券会社はもちろん、部分的には手数料が低いことで知られるSaxoやStandardCharteredといった外資系証券会社よりも安いです。
豊富な取扱商品
フィイップ証券は取扱商品が豊富です。
世界26カ国の取引所にアクセスできる上に、株式、ETF、リート、債券、CFD,投資信託, FX, 先物など40,000以上の商品があります。
帰国後のことを考えるとシンガポールでの証券口座は1つにしておいた方がよいですが、取扱商品の少ない証券口座だと物足りない場合があります。
フィリップ証券なら口座1つで全ての商品にリーチできるので、これは大きなメリットです。
日本の証券会社も見習ってほしいです。
便利なマルチ通貨機能
フィリップ証券は10通貨のマルチ通貨機能を持っています。
日本からの送金の際や世界各国のマーケットにその国の通貨で投資ができるので外貨両替の手間や手数料を抑えられます。
必要であればフィリップ証券内で簡単に両替も可能で、複数通貨を扱うことになる駐在員には使い勝手がいいです。
フィリップ証券のデメリット
オンライン証券会社と比べると割高
フィリップ証券の唯一のデメリットはオンライン証券にくらべると手数料が高いという点です。
これは店舗をもっているので仕方がないですが、もしコストが最優先、手数料が1円でも安いところを、という方にはフィリップ証券はおすすめできません。
手数料を極限まで下げるのであれば、Tigar かMomooといったオンライン証券がおすすめです。
サポートはほとんどないと考えてもらった方がよいですが、コストは確実におとせます。
他の証券会社との手数料比較
他社との手数料比較はこちらになります。
シンガポール株
証券会社 | 売買手数料 (up to $50K) | ミニマム費用 | Custodian or CDP |
Tiger Brokers | 0.03% | $0.99 | Custodian |
Moomoo | 0.03% | $0.99 | Custodian |
Phillip Securities (Cash Plus Account) | 0.08% | 0 | Custodian |
SAXO Markets | 0.08% | $5 | Custodian |
Phillip Securities (Custodian) | 0.12% | $8 | Custodian |
DBS Vickers Cash Upfront (Prepaid, buy only) | 0.12% | $10 | CDP |
UOB KayHian (prepaid) | 0.12% | $10 | Custodian |
Standard Chartered | 0.20% | $10 | Custodian |
Citibank | 0.25% | $28 | CDP |
OCBC Securities | 0.28% | $25 | CDP |
UOB KayHian | 0.28% | $25 | CDP |
DBS Vickers | 0.28% | $25 | CDP |
アメリカ株
証券会社 | 売買手数料 (up to $50K) | ミニマム費用 |
Tiger | USD 0.005 | USD 0.99 |
Philip Cash Plus Account | USD 1.88〜3.88 | 1.88-3.88 |
SAXO Markets | 0.06% | US$4 |
DBS Vickers Cash Upfront (Prepaid, buy only) | 0.15% | US$18 |
Standard Chartered | 0.25% | US$10 |
Phillip Securities (Custodian) | 0.15% | US$15 |
OCBC Securities | 0.30% | US$20 |
Citibank | 0.30% | US$25 |
フィリップ証券の口座開設手順
フィリップ証券の証券口座はオンラインで簡単に開設できます。
①フィリップ証券の口座開設サイトにアクセス
↓
口座タイプを選択
*Cash Plus Accountの解説は「信用取引、CDP、法人など特別な口座開設は「こちら」となっっているリンクから飛んでください。
②口座機能を選択(特にこだわりがなければすべてチェックで大丈夫)
↓
③Singpasもしくはオンラインフォームで申し込み(共同名義口座も可能!)
↓
④本人確認書類をアップロード
↓
⑤承認後、アカウントとパスワード発行
↓
⑥口座開設完了!証券口座に入金
シンガポールで投資を始める投資初心者にはフィリップ証券はおすすめ
フィリップ証券はシンガポールが誇る信頼度が高い証券会社です。
シンガポールで日本語のサポートがある唯一の証券会社ですので、投資初心者や英語に不安のある方にとっては心強い存在です。
手数料がさがったことにより競争力もあがったので魅力が増しています。
手数料を気にするのであれば、Tigar,Momooといったオンライン証券もおすすめですが、投資する中ででてきた不明点について調べたりする時間とストレスを考えると、帰国後や税金のことなどなんでも日本語で聞けるサポートのついたフィリップ証券は検討の余地ありだと思います。
投資は早く始めた方が時間を味方につけて勝ちすくなります。投資初心者の方で投資を迷われたらまずは余剰金で小さくはじめてみることをおすすめします。
投資に関しては詳しい解説を「シンガポールでのお金の増やし方」という本にもまとめていますし、記事「【初心者向け】株式投資のやり方 完全解説これだけ読めばOK」でも書いていますので参考にしていただければと思います。
それでは、また👋
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