私はシンガポールリートとアメリカのETFに長期投資をしています。
最近銘柄も増えてきたので、今後のポートフォリオを考える上で一度両者のパフォーマンスを比較してみました。
シンガポールリートとアメリカ株の比較(5年、13年)
2008〜2020年のチャート
No.1 QQQ +417%
No.2 S&P500 +184%
No.3 M44U +125%
No.4 VYM +101%
No.5 A17U +50%
No.6 C38U -27%
2015〜2020年のチャート
No.1 QQQ +135%
No.2 M44U +96%
No.3 S&P500 +60%
No.4 A17U +30%
No.5 CLR +23%
No.6 VYM +18%
No.7 C38U -10.%
過去5年、15年を比べるとQQQがダントツでいいですね。
次に良いのがVOOとM44U。M44Uは近年目覚ましい上昇です。長期的にはVOOはやはり強いですね。
VYMは長期的にはパフォーマンスがいいですが、近年は伸び悩み。
C38Uは株価の動きが良くないですね。A17Uは悪くないです。
トータルリターン
パッとみアメリカ株の方が良いですが、シンガポールのリートは高配当銘柄でキャピタルゲインよりインカムゲインを狙う銘柄です。
ですので配当含むトータルリターンでの比較をしたいところですが、すみません。
残念ながら勉強不足で配当込みリターンの調べ方がわかりませんでした。
アメリカ株でなら比較できるサイトがありますので仮にS&P500連動ETFのSPYとVYMを比較します。
こちらは配当込み再投資をした場合のトータルリターンの比較です。
2007~2020年
SPY +195%
VYM +136%
2015-2020年
SPY +77%
VYM +41%
配当込みでもS&P500連動のETFの方が、高配当ETFよりパフォーマンスがいいですね。
ただコロナ前まではVYMの方がトータルリターンは高いので今が異常値という見方もできます。
どちらにしてもVOO、VYMどちらも素晴らしいパフォーマンスには違いありません。
配当はVOOが現在1.2%、VYMが2.6%ほどです。
これに対して現在のシンガポールのリートは
M44U :5%
A17U :4.9%
C28U : 7%
CLR : 4.6%
です。
配当はVYMのほぼ倍です。
配当再投資をしていけば複利の力を得るのでトータルリターンを押し上げることも可能。
M44Uに関しては過去5年はVOOをアウトパフォーム。過去13年でみてもVYMはアウトパフォーム、VOOに届きそうな成績です。
しかしA17Uの値動きでは長期的にみても配当を持ってしてもVOO, VYMには届かない。
結果、今回比較したシンガポールリートの中ではM44UくらいしかアメリカETFに対抗しうるリターンを得られるリートはありませんでした。
M44Uはシンガポールリートの中では飛び抜けて成績がいいリートですので、ほとんどのシンガポールリートはアメリカETFには勝てないという結論です。
シンガポールリートの長期保有は正解か?
アメリカ株の方がパフォーマンスが良いのであれば、シンガポールリートからアメリカ株に切り替えた方が良いかもしれませんが、現状はまだリートをキープしようと思います。
理由は下記
①税金が掛からない
シンガポールリートはシンガポール在住者は税金が掛からないので、その分儲かる。
これが一番の理由です。
②分散投資
アメリカ株のみでなく、アジアの不動産にも投資して分散を利かせる
③配当
高配当は利益を確定できるというメリットがあります。その利益を使ってもいいし、再投資をすることもできます。これは高配当のメリットです。VYMと比較するとシンガポールのいくつかのリートの方がパフォーマンスは良いです。
ただ不安材料もあります。
①優良リートは一握り
今回比較したことでほとんどのリートがアメリカ株ほどのパフォーマンスが出ないことがわかりました。優秀なリートは一握りなので無闇に手を出すと資産を減らす。
②長期的な成長を望めるか
M44Uが良いとはいえ、一企業ですので、VOOやVYMのような分散による安心感がありません。
シンガポールリートのETF(CLR.SI)もありますが、優良リートは一握りなのでパフォーマンスが少し落ちます。例えば私はこれまでモール系リートはあえて避けてきましたが、ETFになるとこれを持つことになります。
ここが難しい。とりあえずは成績トップ3あたりのリートのみの投資に絞り込むか検討中。
まとめ
アメリカ株はやはり優秀です。
コロナ後の低金利を追い風に株が急伸している側面もありますが、それでも強いですね。
現状はトータルリターンで考えてもメリカ株に軍配が上がりますが、キャピタルゲインが取りにくい局面も今後出てくると思いますので、引き続きシンガポールリートはホールドします。
ただし闇雲に投資するのでなく、ちゃんと優秀なリートに投資しておく必要があります。
自分も少し銘柄整理するかもしれません。
それではまた!
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