ここでは、2023年5月24日に行われた シンガポールの日系最大メディアのSingalifeさん主催の「東南アジア投資セミナー」での参加者さんからのQ&Aをご紹介します。
投資初心者の方、
これからシンガポールで投資を考えている方
にとっては有益な内容ですので、是非チェックしてみてください。
セミナーはシンガポール、タイ、マレーシア3加国のリアルな視点で、株式投資不動産保険の事情を語る座談会と称して各国のユーチューバーが各自のリアルを語るセミナーですが、シンガポールのパネラーとして私も参加しました。
第1回目は3月の24日開催。今回は第2回。次回も2ヶ月後に予定しています。気になる方は次のセミナーがきましたらTwitterで広報しますので、チェックしてみてください。
動画!
各国のプロフェッショナル
セミナー自体はマレーシアの移住投資環境、不動産についてがメインでしたがQ&Aでためになる話しがありましたのでここではQ&Aの内容を紹介します。
パネラーの皆さんは各国の金融のプロの方で私も勉強になりました。
皆様YouTubeで情報発信されていますので気になる方はYoutubeもチェックされてください。
Youtubeチャンネル: 【タイ在住・移住者向け資産運用チャンネル】グローバルサポートタイランド 会社WEBサイト: グローバルサポートタイランド |
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ぽちゃの投資メモ
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30代サラリーマンが10年で5000万円を目指すブログ ぽちゃの投資メモ
東南アジアで投資する際のQ&A
Q1:東南アジアで今後一番成長が見込める市場は?
A: 佐々木さん:
株式市場としてはシンガポールは流動性あり、成長の余地もある。昨今の銀行破綻の際にでもシンガポールの三大銀行は収益を伸ばしている。大きな銘柄は流動性が高い、海外の資金流入もあり。
実際の経済の成については、アジア銀行が東南アジアの成長率は5%と予測している。国別ではベトナム6.8%、フィリピン6.2%、カンボジア6%。ただ、どのような投資をするかによって成長見込みも変わる
Q2:シンガポール株で今後の有望株又はシンガポールのIPO株投資のメリットデメリットを教えてください。
A:佐々木さん:
フィリップ証券のアナリストがお勧めしている銘柄としてはCapitaland Investment Limited。
シンガポールの駅やビルを保有しているプロパティ会社。資金調達のコストが上がっている中、オフィスの貸し出しが減っていて、賃貸収入が下がっている。利上げが頭打ち。コロナ後の経済標準化。
1年ほどで積み上げていけるのであればキャピタルゲインも狙える。目標価格は現在値から+19.4%で推奨している。
シンガポールではIPOは上場の基準が厳しい。SGXは保守的。小さなVCは上場できないのであまり面白味はない。ただ、ETFを上場して新規で売り出すというのはあるので、ここに注目するのはあり。流動性があり、スプレッドがそこまで広がることもない。
Q3:初めての投資に際して注意点やポイント、初心者向けにアドバイスください。
A: ぽちゃ
まずは少額から始めてみること。
初めてみないと銘柄を保有した時の感情や自分のキャパシティがわからない。やりながら自分のスタイルを模索するのがよい。
よくわからないものには投資をしないのが賢明。
A: 久米さん
基準となる物差しをもった方がいい。
投資先の通貨の国債の金利を物差しにするのがおすすめ。シンガポールでシンガポールドルで投資をするならシンガポールの国債の金利。国債の金利=無リスクの金利。
国債の金利より高いリターンを得たいのであればリスクをとる必要がある。国債の金利より低いのであれば投資する意味がない。
投資にうまい話しはない。もしうまい話しがあったらそれは自分が知らない間にリスクをとってしまっているということ。投資の話しは国債の金利を理解した上で相手の話を聞く。
A: 村上さん
まずやってみる。そしてお金に興味を持つことが大事。
投資のおすすめ銘柄など聞かれることがあるが実際にやる人は少ない。
金融リテラリーが低いと言われるているが、そもそもお金に興味がない印象。まずは興味をもって色々やってみて失敗しながら血肉となる。考えすぎずにやってみる。
A: 佐々木さん
投資初心者で多いのはテクニカルやチャートによって投機のようなスタイルになりがちな人。
仕事をしながらでは充分 時間が取れなかったりするので、マージンコールのない現物取引が基本。
加えてどんな金融相場があるか理解する。金融相場、業績相場、 逆金融相場、逆業績相場の4つに大きく分かれる。 どの相場でどのアセットクラスが上がりやすいかのセオリーがある。セクターローテーションなども加味し、中期的な 相場のサイクルを探っていくのもやりやすい。
Q4: 今日本在住でこれからシンガポール駐在になります。日本でそれなりの額の株を保有していますが、こちらは全て売却してシンガポールで投資を新たに始めた方がよいでしょうか?
A: 久米さん
日本の証券口座にもよるが非居住者でも保有を認めるのであれば、新規購入はできないが日本で保有することも可能。
懸念点としては非居住者は本来は日本の住民税を支払う必要がないが、日本の証券口座で保有していると自動的に引かれる。
Q4.5:仮に今の証券口座が非居住者の保有を認めておらず、それでもそのまま保有をした場合バレるのか?
A: 久米さん
あり得ると考えておいた方が良い。
銀行の場合はマネーロンダリングを見張るためアクセス元のIPアドレスは厳しくみている。証券会社は現状そこまでではないが、何かあっては遅いので長期的にみて安心な状況にしておくのがベター。
Q5:証券口座の開設は引っ越し前か後どちらが良いか。
A: 佐々木さん
日本からでもオンラインで口座開設ができるので、引っ越し前に行うのがベター。
日本にいるうちに、日本の証券口座からフィリップの証券口座への移管を行うとよい。
A: 久米さん
以前SBI証券からフィリップ証券に株式を移管したお客様がいるが、その際はSBI証券から直接の移管ができなかったため、いちど野村証券に移管して、野村証券からフィリップ証券に移管したと言うケースもある。移管の際に印鑑が必要になったりと手続きもあるので日本で行っておく方がよい。
株式移管には1ヵ月半ほど時間を有したので、時間軸も気にされた方がよい。
Q6: 資産運用の始め方、初心者が安全に取引するには、どのような点に気をつけた方が良いか?
A: 久米さん
まずは今行っている資産運用の振り返りから。 保有している保険屋会社で行っている確定拠出等の運用状況を確認して必要であれば見直す。 人によって、状況が異なるので個別相談を受けてつけているので相談いただいた方がお役に立てると思う。
A: ぽちゃ
少額からはじめて手触り感を確認する。
あとは分散投資が基本。投資対象を分散させる、投資国(通貨)で分散させる、投資タイミングをずらして時間で分散をするなどしてリスク分散をしてポートフォリオを作っていく。
人によって「安全」の意味は異なるので、プロに相談するのもあり。
A: 村上さん
「安全」とは何か?を考えなくては。
日本の円で預金は安全かというとそうでもない。逆にみんな投資は危ないと考えがちだが、実は全員投資している。外貨に替えるのも投資だし、預金だって投資。リスクが全くないわけではない。すべてにリスクはある。
どの通貨を持っているのがベストなのか、どの商品(現金、株、不動産)を持っているのがベストなのか誰も正解がわからない。わからないから分散投資してリスクを回避している。
投資をする意味を理解してまずはやってみること。
A: 佐々木さん
人から聞いた話しで投資をするのでなく、自分の中でセオリーや仮説をたてて投資することが大事。
初心者の方はETF、インデックスファンドを好むがそれではパフォーマンスはなかなかでない。
仮説をもって今どのアセットクラスにお金を入れるとよいのか、PDCAを周すことが重要。
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